徳島の1億円窃盗事件の防犯カメラ映像と、ダークウェブで売られる個人情報

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概要

徳島市の住宅で、腕時計などを中心に被害額が1億円を超えるとみられる窃盗事件が起きた。警察は、匿名・流動型犯罪グループ、いわゆるトクリュウの可能性も視野に捜査している。番組は防犯カメラの映像をもとに、犯行グループが家の事情を事前に知っていた可能性を専門家とともに検討した。そのうえで、相次ぐサイバー攻撃で個人情報が大量に流出していることを理由に、こうした事件が今後増えるかもしれないという専門家の警告を伝えた。

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防犯カメラが捉えた犯行の流れ

映像は徳島市の住宅に設置された防犯カメラのものだ。住宅の前に黒い車が1台止まり、帽子やマスクで顔を隠した3人組が降りてくる。3人はためらう様子もなく玄関へ向かい、袋からバールのようなものを取り出した。2人がかりでドアの隙間にそれをねじ込み、玄関のドアをこじ開けて中に入った。ドアを開けるまでにかかった時間は、わずか1分ほどだったという。

その後の映像には、3人が家と車の間を何度も走って往復し、盗んだ物を運び出す様子が残っていた。住人によると、犯人たちは要らない物は放り投げ、必要な物だけを袋に詰めていたようだという。盗まれたのは腕時計などで、被害額は1億円を超えるとみられる。当時、家族は全員外出しており、家には誰もいなかった。

被害に遭った住人は、警備会社や警察が来るまでにとにかく多く運び出そうとしていたのだろうと話した。そして、もし犯人と鉢合わせしていたら殺されていた可能性もあると考えると、ぞっとすると語った。

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専門家「家に誰もいないと分かっていた」

映像を見た元神奈川県警捜査一課長の男性は、犯行の手順から、グループは家が無人だと知っていたとみる。家の門の前に黒い車を止めて目隠しのようにし、そのまま玄関へまっすぐ向かってバールで鍵をこじ開けている。これは家に誰もいないと分かっているからこそできる行動で、在宅かどうか分からなければ、いきなり玄関へ行ってバールで鍵をこじ開けるのは危険すぎるのでしない、というのが元捜査一課長の説明だ。

この家が狙われた理由として、元捜査一課長は家主の年収などを挙げた。グループは年収を含む家主の個人情報を知っていた可能性があるという。そうした個人情報は、特殊詐欺のグループや、いわゆるトクリュウの側に流れていると思う、とも述べた。

番組は同じ徳島市内で前日に起きた強盗事件も伝えた。若い男とみられる2人組が店に押し入り、店にいた70代の経営者の男性らにスプレーを噴射した。経営者らに大きなけがはなく、今のところ盗まれた物も確認されていない。2人はバールでガラス製の商品棚を壊して逃げたという。

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犯罪グループはどう標的の情報を得るのか

専門家の指摘どおり住人の情報が事前に漏れていたのだとすれば、犯罪グループはそれをどこから手に入れているのか。番組はまず過去の事件を紹介した。今年3月、東京・江東区の住宅兼会社事務所で強盗事件が起きた。この事件では「案件屋」と呼ばれる人物が、襲撃先の家族構成や現金の置き場所などを指示役に伝えていた。案件屋は、不動産ブローカーからターゲットの情報を得ていたとみられている。

もう一つの経路として番組が取り上げたのがサイバー攻撃だ。連日のように起きているサイバー攻撃では、氏名や住所といった個人情報も大量に流出している。

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ダークウェブで売られるアカウントと運転免許証

番組はサイバーセキュリティ会社を取材し、犯罪者の情報収集にも使われているというダークウェブの画面を見せてもらった。ダークウェブは特殊な方法でアクセスする領域で、担当者によると専用のネットワークがあり、専用の検索サイトのようなもので探してアクセスするという。

画面には「情報を漏洩した160億アカウント」と書かれていた。SNSのアカウント160億件分が売りに出されており、価格は日本円でおよそ610万円とされていた。購入すると何が手に入るのかという質問に、担当者は、名前、メールアドレス、文字列のパスワードなどだと答えた。これが流出すると、例えばFacebookやInstagramに勝手にログインされてしまう、という。

売られていたのはSNSのアカウントだけではない。個人情報の中には、顔写真や住所が記載された運転免許証もあった。

こうした情報が日本国内でも買われているのかと問われた担当者は、日本の犯罪組織に流通している可能性は否定できないと答えた。そのうえで、自分の情報が外部にさらされていると認識することが必要だと述べた。