祐天寺駅前のデザイナーズ1SKを内見する:中庭と立地は高評価、それでも評価は「3」にとどまった理由

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概要

「内見ゴリラの珍賃貸」の今回のロケ地は東京都目黒区の祐天寺である。紹介役の西田(ジャパ)が持ち込んだのはデザイナーズ物件で、内見ゴリラことレッツゴーなぎらは冒頭から「デザイナーズは行きたくない」と渋る。駅前の一等地にあるこの1SKを見て回るうちに、なぎらは中庭や立地を素直に評価する一方、汚れや使いにくい設計を厳しく指摘していく。最終的に西田は「パーティー向けの物件ではないか」という読みを示し、なぎらはそれを踏まえたうえで辛めの評価を下した。

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物件の概要と、乗り気でない内見役

祐天寺について、2人はまず以前のパートナーの不動産会社が本社を構える街だと触れ、軽く懐かしんでから物件へ向かう。西田が言うとおり、物件は駅に非常に近い。祐天寺駅東口を出て10秒ほど、表記上は徒歩1分である。

西田の説明による概要は次のとおりだ。所在地は東京都目黒区、最寄りは祐天寺駅徒歩1分。RC造の7階建てで、2006年築の築20年。間取りは1SK、専有面積は33平米。今回内見するのは3階の部屋である。

外観を見たなぎらは、自分が「最も嫌いなタイプ」だと言い切った。少し雰囲気を出しているだけの外観だという。西田が「中を見ないと分からない、人と同じ」となだめると、なぎらはメラビアンの法則を持ち出し、人は見た目でほぼ第一印象が決まると返して「今日はずっとローテンション」と宣言した。西田はこれまで1万件以上の珍物件をリサーチしてきたと紹介され、本人は軽く計算すると6万件ほど見ていると補足する。1都道府県あたり2,000〜4,000件ほどあるので、少なく見てもそのくらいになるという理屈だ。その経験をもとに「法則を打ち破る物件になるかもしれない」とハードルを上げ、内見が始まった。

エントランスは打ちっぱなしのコンクリート、すりガラス、タイルで構成されている。なぎらの感想は「よくありそうなデザイナーズ」「どこにでもある」で、印象は変わらなかった。

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一等地に中庭を取った「度胸」

最初に評価が上向いたのは、部屋に入る前に西田が見せた中庭だった。吹き抜けになっていて空に向かって開けており、なぎらも「気がいい」と認めた。

なぎらはデザイナーズ物件が基本的に嫌いだと前置きしたうえで、この中庭には「度胸がある」と評した。駅前の一等地で、中庭のためにこれだけの面積を使っている。おしゃれに関心のない人から見れば無駄な場所である。それでも、自分は「気」の良さを重視するので、この中庭があることで物件全体の気がかなり良くなっているはずだ、となぎらは話す。日も当たり、「素晴らしい」とまで言った。

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玄関の境目がない設計と「マルチルーム」

部屋に入ると、評価は再び厳しくなる。まず足元の玄関は、玄関と室内の境目が分からないデザイナーズによくある造りだった。なぎらはこのタイプを「非常に嫌い」と言う。使いづらいうえに、土などが室内に上がって汚れるからで、「おしゃれより大事」なことがあるだろうと疑問を投げた。

玄関と続くように広い空間がある。なぎらは洋室だと思ったが、西田によればここは1SKの「S」、つまりサービスルームに当たる部分で、図面には「マルチルーム」と書かれているという。これを聞いたなぎらは「部屋でいいじゃん」と呆れ、名称の段階でもう無理だと漏らした。

マルチルームの床は白いタイル調で、おしゃれに見せようとしているのは分かる。しかし隅や奥をよく見ると汚れが目立ち、なぎらは「その辺のゴミ屋敷よりひどい」とまで言った。西田は「そこまではない」と否定しつつ、管理不足や、クリーニング前で空室期間が長いのではないかという見方を示している。

壁は片側が打ちっぱなしのコンクリートで、デザイナーズの王道である。もう一方の壁について、2人は吸音材ではないかと推測した。全面をコンクリートにすると声が響きすぎるからだろうという理由で、なぎらは「音楽室で見る」と例えている。この壁を引きで見せながら、なぎらは「かっこいいか、これ」と疑問を口にし、色合いなどをもう少し工夫できたはずだと述べた。

一方で、良い点もいくつか挙げている。配管は黄色に塗られていて「かっこいい」と2人とも認めた。エアコンはビルトインではないが、壁の上に付けると見栄えが悪いという理由からか床置きタイプが入っており、なぎらはこれを「努力の証」と評価した。窓まわりはガラスを組み込んだ壁になっていて、普通の壁より明るくデザイン性も高い。光がしっかり入り、換気もできる点が褒められた。

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広いトイレと、不要に見えるドアロック

マルチルームには扉が2つある。片方はトイレで、ゆとりがあり上部に収納も付いた広めのものだった。デザイナーズとしては意外な広さだと、2人は好意的に受け止めた。

ただし、なぎらが特に取り上げたのはドアの仕組みだった。このトイレのドアは開くとロックがかかる。ロックの位置は足元ではなく、上部の突っ張りの部分にあり、解除するには押すしかない。そもそもトイレのドアを開けたまま固定するロックが必要なのか、となぎらは問う。トイレを開けっぱなしにする人などどこにいるのか、「余計なことをする」という指摘で、西田も「いい問い」「確かに」と同意した。なぎら自身はこれを「説教」と称している。

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中央に置かれたキッチンと水回り

もう一方の扉を開けると、奥行きのある空間が続いている。手前にキッチンがあり、マルチルームと奥の洋室の間、つまり部屋の中央にキッチンがある配置になっている。2人はこれを珍しい造りだと話した。キッチンはデザイナーズにしてはサイズが大きく、下にはメタル素材の収納があって部屋の雰囲気を壊さない。なぎらは「気が利いている」「こだわりを感じる」と評価したが、ここでも掃除がされていない点には苦言を呈している。

手前のドアの先は洗面所で、1人用の独立洗面台がある。鏡が一面鏡張りになっている点はデザイナーズらしく良いと評価された。しかし汚れ方については、2人そろって前の住人の使い方が「激しい」と口にし、抜け毛が部屋中にあることにも触れている。長く住んで愛着があったのかもしれない、と西田はフォローした。

風呂は、なぎらが中に入って確認したところ「どこにでもあるタイプ」で、デザイナーズとは思えないほどこだわりがなかった。西田は基本に忠実だと擁護したが、なぎらは「お風呂だっておしゃれにできる」「手抜きすぎ」と不満を述べた。

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奥の洋室:開放感とダークなフローリング

最後に奥の洋室へ入ろうとすると、スライド式のドアが外れていた。端の部分が外れているようで、なぎらは改めて「どういう人が住んでいたのか」と首をかしげている。

洋室そのものの評価は高い。広さは6.9畳で、洋室としては広めである。窓側はほぼ一面がガラス張りで光がよく入り、西田は「6.9畳以上の開放感」があると説明した。床はここで初めてダークなフローリングに切り替わる。マルチルームやキッチンまでの白いタイル調と対照的な落ち着いた色で、西田は「ここから先は私室だからくつろいでください」という意図を読み取っている。

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半分しか開かないクローゼット

洋室には収納もある。片側は縦型、もう片側は横にも縦にも使える収納で、物は色々入りそうだ。ところが、片方の扉は途中までしか開かない。なぎらが調べると、建て付けの問題ではなかった。壁がそこで終わっていて、上部にゴムストッパーがあり、扉がそれ以上開かないようにされているのだという。

理由は天井にあった。洋室にはビルトインタイプのエアコンが付いていて、見た目はスマートだ。なぎらの見立てでは、その配管がクローゼットの部分を通ってどこかへ排気しているため、ここの収納は「消滅せざるを得なかった」。おしゃれを最優先した結果だと、なぎらは推測している。その代わりのように左上には別の収納が付いていて、なぎらは「ここに何を入れるのか」と言いつつ、隠せるものは隠せると認めた。西田も、収納はあればあるほど良いとまとめている。

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ベランダ:駅前すぎる立地の長所と短所

ベランダに出ると、目の前が祐天寺駅だった。2人とも、アクセス面では祐天寺の物件の中でもトップだと評価する。なぎらはこの土地を押さえた開発力に感心し、西田は目の前にスーパーがあって便利な点も挙げた。

ただし、なぎらはこれをメリットとデメリットの両面だと話す。人通りが多すぎて、ベランダがまったく落ち着かないのだ。下を見ればずっと人がいて、ベランダで飲み物を飲んだりタバコを吸ったりする人には厳しい。今回の部屋は3階だが、建物は7階まであるので、4階くらいまで上がれば良いのではないか、というのがなぎらの考えである。

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家賃16万8000円の評価と「ホームパーティー向け」という読み

家賃は16万8000円と発表された。なぎらはこの立地なら安いのではないかと反応し、西田も渋谷まですぐで、何より駅から10秒だと同意した。1SKと聞くと狭そうに思えるが、マルチルームが広いので床面積は33平米ある。2人は、1人暮らしとしてはかなり広く、2人暮らしやカップルでも住めると見ている。

ここで西田は、自分が気づいた付加価値として「ホームパーティーに最適」という見方を示した。玄関から入ってすぐのマルチルームは白いタイル調で、奥はフローリングに変わる。奥の洋室を閉めて居住空間にすれば、手前でパーティーをしている間もキッチンやトイレを使える。西田は海外に住んでいたことがあり、ホームパーティーをよく開いていたので、プライベート空間と完全に分けられるこうした造りはとても便利なのだという。だからあえて「サービスルーム」ではなく「マルチルーム」と表記し、自由に使ってくださいという意図を込めたのではないか、と西田は推測した。

なぎらは「ホームパーティーができる物件を探している人は見たことがない」と、ニッチすぎる点を指摘した。西田もニッチだとは認めつつ、渋谷界隈にはパーティー好きな人がいるので、需要はあるのではないかと返している。

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評価は「3」:珍しさだけでは点を出さない

最後に、なぎらが評価を発表した。結果は「3」である。なぎらは何度でも言うとして、この評価は珍しさだけで決めるものではないと強調した。珍しさだけなら10をつけてもおかしくない物件だが、デザイナーズを名乗った以上は前提が違うのだという。

減点の理由として、なぎらは3つを挙げた。まず部屋が汚いこと。次に、トイレのドアのように、素人目に見ても「それはいらないだろう」と分かるものが施工されていること。そして間取りで、普通に住むには使いづらいだろうという。

それでもなぎらは、特定の人にとっては完璧な物件かもしれないと付け加えている。西田が提示したホームパーティーという使い方がはまる人にとっては評価が変わりうる。その余地を残したまま、祐天寺駅近くのデザイナーズ物件の内見は締めくくられた。