ガソリンスタンドの減少が止まらない 千葉の老舗は閉店、観光地・箱根には「空白地帯」も

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概要

ガソリンスタンドの数が、地方だけでなく大都市でも大きく減っている。日本テレビ「news every.」の特集は、閉店を決めた千葉県の町のスタンドと、スタンドがほとんどなくなった神奈川県箱根町を取材した。番組はガソリンスタンドを暮らしと災害時を支えるライフラインと位置づけ、その減少がどのような影響を生んでいるかを伝えている。

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半世紀続いた町のスタンドが閉店へ

千葉県我孫子(あびこ)市にある町のガソリンスタンドは、今月24日で閉店すると告知している。創業から半世紀続いた店だ。常連客は「本当に困っちゃいますよね」と声をかけられると、「困っちゃう。もう40年以上使ってんだから」と応じていた。

店側が挙げた閉店の最大の理由は、施設の老朽化である。担当者は、塗装のはがれや錆、機器の不具合などを例に挙げ、それらの補修にかかる費用が大きな負担になっていると説明した。

売り上げの面でも厳しさがあるという。担当者によると、車の性能が上がって燃費が良くなったため、これまで月に2〜3回来ていた客が1回に減るといった変化が起きている。担当者は、営業を続けられなくなったことについて「非常に心苦しい」と語った。

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ピーク時の半数以下に、倒産・休業は過去10年で最多

資源エネルギー庁によると、全国のガソリンスタンドは1994年度のピーク時に6万カ所を超えていた。その後は減少が続き、昨年度末には2万6412カ所と半数以下になった。番組は、東京や大阪などの大都市でも大幅な減少が続いていると伝えている。

帝国データバンクによると、今年に入って倒産または休業したガソリンスタンドは144件にのぼる。番組は、電気自動車の普及などを背景に、この件数が過去10年で最多になっていると報じた。

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災害時のライフラインとしての役割

ガソリンスタンドは災害時のライフラインとしても重要な役割を果たす。番組は熊本地震の際の映像を紹介し、車中泊をする人などが給油を待つ長い列をつくり、何十台もの車が連なって大渋滞になった様子を伝えた。

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箱根町、5カ所あったスタンドが2カ所に

影響は人気の観光地にも及んでいる。番組が観光客に「箱根エリアでガソリンスタンドを見たか」と尋ねると、「見ていない」「来る時は気がつかなかった」という答えが返ってきた。

神奈川県箱根町は、番組が「ガソリンスタンドの空白地帯」と呼ぶ状況にある。もともと町内には5カ所のスタンドがあったが、去年2カ所が相次いで閉鎖し、今年3月にもさらに1カ所が閉鎖した。現在は2カ所しか残っていない。

箱根は坂道が多く、車が欠かせない地域である。宿泊客の無料送迎をしている旅館にとって、給油は大きな負担になっている。旅館の関係者によると、給油先は御殿場か小田原になってしまう。箱根の中だと混雑するため静岡県まで行くこともあり、30分から1時間ほどかかるという。

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空白を埋める動きと残る問い

一方で、空白を少しでも埋めようとする動きもある。今年3月に閉鎖した店について、別の企業が再オープンさせると名乗りを上げた。

番組は、地域のインフラであるガソリンスタンドが今後どうなっていくのかという問いを投げかけて特集を締めくくった。