柏木陽介が山口の子どもたちに語った「人間性」と「うまくなり続ける気持ち」──4v4サッカー教室の記録

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概要

山口きらら博記念公園で開かれた「4v4 EVENT Presented by au 秋のサッカーフェス2026 in 山口」に、元サッカー日本代表の柏木陽介がスペシャルゲストとして参加した。柏木はトークで自身の少年時代やプロ・日本代表になるために大事なことを語り、その後は子どもたちとパス練習や4対4の試合を行った。イベントは約30分で4v4の魅力と柏木の魅力を伝えるという趣旨で進められた。

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紹介前から子どもたちとボールを蹴っていた理由

柏木は正式に紹介される前から会場に出て、子どもたちとボールを蹴っていた。本人は、まだ人があまり集まっていなかったので仕方ないと思いながらも、子どもたちと触れ合えることが一番大事だからだと説明した。司会者はこの振る舞いを、元日本代表らしい人間性の表れだと評した。

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サッカー漬けだった少年時代と、環境を言い訳にしない考え方

4v4には10歳以下と12歳以下の部門がある。そこで司会者は、小学4年生や6年生の頃の柏木がどんな子どもだったかを尋ねた。柏木の答えは、とにかくサッカーばかりしていて、うまかったというものだった。どちらかといえばやんちゃな方だったが、熱を持って試合に臨む子どもで、ずっとボールを蹴っている少年だったという。

柏木は小学4年生の頃から田舎のチームでプレーしていたと振り返る。学年に十数人しかいない小規模なチームで、その後も普通の少年団と中学校の部活でサッカーを続けた。それでもプロになれたというのが柏木の話の要点だった。

この経験から柏木は、自分がどうなりたいかを想像しながら練習することが大事だと強調した。司会者が「環境が大事という言葉もあるが、柏木さんの場合は環境ではなかったということか」と確認すると、柏木は同意した。環境を言い訳にするのは簡単だが、大事なのは環境ではなく自分がどう考えるかだという。柏木によれば、前日にも訪れた飲食店のカウンターで同じ話をしていたそうで、司会者は会場の子どもたちもその話を聞けたと笑いを交えて受けた。

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質問「どうやったら日本代表になれますか」への答え

子どもとの質疑応答では、「どうやったら日本代表になれますか」という質問が出た。柏木はまず「それを知っていたら全員なれるから分からない」と答えた。自分も日本代表には少ししか出場していないと述べ、日本代表になるのは本当に難しいと語った。

そのうえで柏木は、練習したから、うまいからという理由だけで日本代表になれるわけではないと説明し、大事なことを2つ挙げた。

1つ目は人間性である。柏木は、周りの選手や日本代表の選手を見ても、上に行く人たちは素晴らしい人間性を持っていると話した。だからサッカー選手としてどうあるべきかより先に、人としてどうあるべきかが大事だという。

2つ目は、うまくなり続けたいという気持ちだ。柏木によれば、小学校や中学校でうまかった子が途中で天狗になり、高校で消えていくケースは少なくない。そうではなく、いつになっても負けたくない、うまくなりたい、あいつに勝ちたいという気持ちを持ち続けることが、上のレベルまで自分を進ませると柏木は語った。

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パス練習で伝えた「常に動いて準備する」こと

クリニックはパスを使ったウォーミングアップから始まった。柏木はまず、サッカーでは両足が地面についている時間が非常に短いと説明した。常にどちらかの足が動いている状態をつくる必要があり、両足をそろえて立っている時間があるなら、それは止まっている証拠だという。

柏木は、パスは自分の足元に正確に来るとは限らないとも指摘した。ずれる可能性がある以上、ずっと立って待つのではなく、どこにずれてもトラップできるように準備しておかなければならない。子どもたちはこの意識を持ったままパス練習を行った。

練習中、柏木は「ボールを出した方に走る」「ボールから目を離さない」と声をかけ続けた。さらに、ボールをしっかり止めて顔を上げ、味方がどこにいるかを確認すること、後ろにいる仲間とぶつからないよう周りを見ることも求めた。ボールを受けるときに声をかけるよう促す場面もあった。

続いてドリブルの勝負も行われた。柏木は2点、3点を取った子どもたちに拍手を送った。字幕からは細かいルールは読み取れないが、子どもたちが柏木相手にドリブルで勝ち切る場面もあった。

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4人1チームの試合とゴールキーパーの交代

その後は4人1チームでの試合に移った。低学年の子どもたちはまずコーチと一緒にコートの半面でプレーし、その後に柏木と一緒にプレーする段取りが組まれた。ゴールキーパーは順番に交代する形式だったが、みんなプレーしたがったため、柏木が順番にキーパーをやるよう整理する場面もあった。試合前には全員で挨拶し、キャプテンのじゃんけんで開始した。

試合中、実況役の司会者は柏木を「走るファンタジスタ」「魔法の左足」と呼び、スルーパス、股抜きシュート、リフティングを交えたプレーを紹介した。子どもたちからは「足のどこに当てたらあんなシュートが打てるの」と驚く声が上がった。一方で司会者は、柏木のパスが「若干ずれている」とも冗談めかして指摘していた。

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大人チーム対ジュニア選手のスペシャルマッチ

最後は柏木を含む大人チームと、スクールに参加した子どもたちによるスペシャルマッチが行われた。柏木が股抜きで子どもを抜き、一気に2人をかわす場面もあり、司会者は悔しそうなジュニア選手に対して「その悔しい気持ちが大事」と声をかけた。会場では子どもたちのチームへ「頑張れ」コールも送られた。

ジュニアチームは大人相手でも最後まで諦めず、ゴールを奪った。司会者はこれを「諦めなければ何度だってチャンスはある」という4v4のコンセプトそのものだと表現した。試合終盤にもジュニア選手が見事なドリブルでゴールまで持ち込み、得点を決めた。

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締めくくりの言葉──感謝と尊敬

記念撮影の後、柏木は子どもたちに向けて話した。今こうしてサッカーができているのは親のおかげだと述べ、お父さんやお母さんの言うことを聞き、感謝の気持ちを持って過ごしてほしいと呼びかけた。

さらに柏木は、サッカーは小学生なら8人、それ以上なら11人で行う競技だとして、仲間を大切にし、リスペクトの気持ちを持つよう求めた。柏木はこれを「感謝と尊敬」とまとめ、こうした気持ちを持っているからこそサッカーもうまくなると語った。

最後に柏木は、日々自分たちができる練習を積み重ね、プロを目指してほしいと話した。そのうえで、たとえプロになれなくても、サッカーを通じて成長できることはたくさんあるはずだと付け加えた。これからもサッカーに取り組みながら家のことも手伝い、感謝の気持ちを持って過ごしてほしいという言葉で、教室は締めくくられた。