クレジットカード付帯の海外旅行保険はどこまで頼れるか:付帯条件の仕組み、おすすめカード10選、任意保険と海外手数料対策

YouTubeで開く ↗
概要

「クレジットカードに海外旅行保険が付いているから安心」と考える人は多い。家計のチャンネルの話者は、そこに2つの落とし穴があると指摘する。1つは補償額が少なすぎて、いざという時に足りないケース。もう1つは適用条件を満たしておらず、実質的に無保険になっているケースである。

23分で読めます

話者は例として、年会費無料の楽天カードを挙げる。楽天カードの海外旅行保険は、募集型企画旅行(パッケージツアー)の料金をカードで支払った場合に限って適用される。航空券やホテルを自分で手配した場合は何も補償されない。条件を満たしても携行品損害の補償がないため、スマホやカメラが盗難や破損に遭っても補償されない。話者によれば、年会費無料のカードは適用条件が厳しかったり補償項目が一部欠けていたりすることが多く、補償はカードのグレードや年会費が上がるほど手厚くなるのが一般的だという。

動画は、付帯保険の仕組み、海外旅行保険の面でおすすめのカード、別途任意保険に入るべきかの3点を扱い、最後に海外での決済用カードを補足している。国内旅行には健康保険や高額療養費制度があるため、補償の差が大きく出る海外に話を絞っている。

1:42

自動付帯と利用付帯、相次ぐ条件改定

最初に確認すべきは適用条件である。条件には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類がある。自動付帯はカードを持っているだけで保険が適用される。利用付帯は、ツアー料金、航空券、自宅から空港までの公共交通機関の料金など、旅行代金の一部をそのカードで支払って初めて適用される。

話者が強調するのは、近年この条件が自動付帯から利用付帯へ改定されるケースが非常に多いことだ。具体例として、セゾンカード、JCBカード、エポスカード、ダイナースクラブカードを挙げ、最近では2026年3月からライフカードも利用付帯に改定されたと述べる。昔のブログ記事を見て「このカードは自動付帯だから安心」と思い込んでいると、実は条件が変わっていて無保険だったということが起こり得る。そのため、出発前には必ず最新の公式サイトで確認するよう勧めている。

利用付帯の場合、何を支払えば条件を満たすかもカードごとに異なる。話者によれば、レンタカー代やホテル代は対象外で、航空券、パッケージツアー、電車やバスなど公共交通機関の料金が対象になることが多い。関東のPASMOエリアや九州を中心に、電車やバスでもクレジットカードのタッチ決済が普及しつつあるため、公共交通機関が対象に含まれていれば、利用付帯でもある程度簡単に条件をクリアできるだろうと話者は見ている。

ただし細かな改定もある。三井住友カードでは2025年10月以降、出国後に支払った公共交通機関の料金は利用付帯の対象外となり、日本を出国する前の支払いが条件になっている。同じ公共交通機関の料金でも、出国前か出国後かで扱いが変わり得るので、旅行前に自分のカードの条件を確認するよう話者は勧める。

3:33

補償項目:最重要は疾病治療費用

カード付帯保険の主な補償項目として、話者は次のものを挙げる。

  • 傷害死亡・後遺障害
  • ケガや病気の治療費を補償する傷害・疾病治療費用
  • 医療搬送や家族の駆けつけ費用を含む救援者費用
  • 他人をケガさせたり物を壊したりした時の賠償責任
  • スマホやカメラなどの破損・盗難を補償する携行品損害
  • 飛行機の遅延による出費をカバーする航空機遅延費用

このうち最も重要なのが疾病治療費用だという。海外では医療費が非常に高額になるためだ。特にハワイを含む北米は高く、治療・救援費用の保険金支払いが最高で6415万円に上ったケースもあると話者は紹介する。一方、カード付帯の治療費用は200万〜300万円程度のことが多く、この水準では足りない可能性があると注意を促している。

次に利用が多いのが携行品損害である。一般的に1個あたり10万円が上限で、盗難の場合は現地の警察が発行する盗難証明書(ポリスレポート)がないと請求できない。スマホや現金などが対象外になっていることもあるので、補償範囲は事前に確認しておく必要がある。携行品損害には縮小の動きもある。話者によれば、アメリカン・エキスプレスは2026年7月1日から補償内容を改定し、2026年6月30日までに開始される旅行をもって携行品損害の補償を終了するとしている。補償項目そのものがなくなっていく流れがあることも認識しておくべきだと話者は言う。

3つ目によく使われるのが航空機関連の補償だ。飛行機の遅延や欠航、預けた手荷物が出てこなかった場合に発生した食事代、ホテル代、衣類や生活必需品の購入費などを補償する。比較的トラブルに遭いやすく使いやすい補償だが、年会費無料のカードには付帯していないことが多い。よく飛行機に乗る人は確認しておくべきだとしている。このほか、カードで購入した商品の破損や盗難を補償するショッピング保険も、海外での買い物に関わるので確認しておくとよいという。

5:40

複数枚持ちによる合算と、90日の期間制限

海外旅行保険付帯のカードを複数枚持っている場合、傷害死亡・後遺障害は最も高い額のカード1枚分しか適用されない。しかし疾病治療費用や携行品損害などはカードごとの補償額を合算できる。そのため、治療費用が足りないと感じるなら複数枚持つことで上限額を上乗せできる。ただし合算されるのはあくまで上限額であり、実際に受け取れるのは実際にかかった損害額までである点を話者は念押しする。

適用期間は、原則として1回の旅行につき90日間が限度になっていることが多い。これを超える長期旅行、ワーキングホリデー、留学などでは、別途任意の海外旅行保険に加入すべきだと話者は述べる。

期間を延ばすテクニックも「一応ある」と話者は紹介する。理論上は、1枚目のカードの保険期間が終わる前に、別の利用付帯カードで現地の公共交通機関の料金を支払い、そこから新たに保険期間を発生させることで、カードによっては期間を延長できる場合があるという方法だ。ただし、補償期間を日本出国時から90日間と定めているカードや、利用付帯の条件を出国前の支払いに限っているカードでは使えない。こうした条件の改定も相次いでいるため確実とは言えず、長期の場合はやはり別途加入を勧めている。

7:07

その他の確認ポイント

話者は追加で3点を挙げる。1つ目はキャッシュレス診療への対応である。対応していれば、提携病院での治療費をその場で立て替えずに済み、保険会社が直接病院に支払う。高額な医療費を一時的にでも自分で負担するのは大きな負担なので、対応の有無を確認すべきだという。

2つ目は24時間対応の日本語アシスタンスサービスだ。海外で病気や事故に遭った時、現地の言葉で病院とやり取りするのは大変なので、日本語で相談でき、提携病院の紹介や予約までしてくれるサービスがあると安心だとしている。

3つ目は家族カードや家族特約による同行者の補償である。本会員だけでなく、家族カードを持つ家族や、家族特約の対象となる配偶者・子どもまで補償が及ぶカードもある。ただし家族の補償額は本会員より低く設定されていることが多いので、内容を確認しておく必要がある。

8:12

年会費無料で自動付帯:Excite MastercardとFinancial Pass Visaデビット

ここから具体的なカードの紹介に入る。年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するカードとして、話者はExcite Mastercardと、スルガ銀行ANA支店のFinancial Pass Visaデビットカードの2枚を挙げる。年会費無料で自動付帯のカードはどんどん減っているので、この2枚は非常に貴重だという。

Excite Mastercardは最高2000万円、治療費用200万円が自動付帯し、ショッピング保険は50万円まで。基本還元率は0.3%(1000円につき1ポケットポイント)で、光回線のBB.excite、格安SIMのBB.exciteモバイルで数か月実質無料になる割引を受けられることもある。Financial Pass Visaデビットカードは最高500万円、治療費用150万円に加え、航空機関連の補償も自動付帯する。前年の利用額が100万円以上あれば0.3〜0.4%分のANAマイルが貯まる。デビットカードなので、スルガ銀行ANA支店の口座があれば中学生を除く満15歳以上が発行できる点を話者は大きなメリットとしている。

一方、楽天カード、dカード、PayPayカード、Olive(字幕では聞き取れない部分あり)などのデビットカードで常時1.5%還元が得られるなど、現在は1%以上の還元が普通になっている。そのため話者は、この2枚を日常のメインカードとして使うことは勧めない。ただ、年会費無料で自動付帯のため、海外用のサブカードとして持っておいて損はないと述べる。

9:56

エポスカード:グレードで補償が変わり、ゴールド以上はメインカード候補

海外旅行保険の定番として紹介されるのがエポスカードである。一般・ゴールド・プラチナの3種類があり、グレードが上がるほど補償が手厚くなる。

年会費無料の一般カードは、最高3000万円、傷害治療費用200万円、疾病治療費用270万円が利用付帯する。疾病治療費用270万円は年会費無料カードの中でもトップクラスだと話者は評価する。ゴールドカードは最高5000万円、治療費用300万円が利用付帯で、年会費を無料にできるカードの中では優秀な額だという。プラチナカードはさらに手厚く、最高1億円、治療費用300万円が自動付帯になる。

話者は、ゴールド以上のエポスカードは国内でのメインカードとしてもおすすめだとする。ゴールドの年会費は通常5000円だが、年間50万円の利用で翌年以降永年無料になり、一般カードからのインビテーション経由なら初年度から無料。プラチナは通常3万円だが、ゴールドからのインビテーション経由か前年100万円の利用で2万円に割引される。どちらもファミリーゴールドカードに家族を10人まで無料で招待できる。

還元率は基本0.5%だが、年間利用額に応じたボーナスがある。ゴールドでは年間50万円で2500ポイント、100万円で1万ポイントが加算され、それぞれ1%、1.5%還元になる。さらに家族全体の利用額100万円ごとに1000ポイントがもらえ、合計1.6%還元にできると話者は計算する。プラチナでは最高1500万円の利用分までボーナスがあり、年間100万円で+2%、200万〜300万円で+1.5%、500万円で+1%分のポイントになるという。家族全体のボーナスも100万円ごとに2000ポイントに増える。

ゴールド以上の大きな特徴として、「選べるポイントアップショップ」がある。よく使う3つの店舗やサービスを指定すると+0.5%の追加還元が受けられ、スーパーやドラッグストアのほか、電気・ガス・水道、保険料などの固定費も選べる。年間ボーナスと合わせると、指定先ではゴールドで合計2.1%、プラチナで合計3.2%還元になると話者は説明する。還元が落ちることの多い固定費で高還元を実現できる点を、非常に大きなメリットとしている。

プラチナには付帯特典も多い。国内外18か所の空港ラウンジを同伴者1名まで無料で利用でき、プライオリティ・パスは回数制限なしで、レストランやリフレッシュ施設も含めて使える。対象の高級レストランで2名以上の利用時に1名分が無料になるグルメクーポンも付く。話者は、固定費でも還元を受けたい人、家族で利用する人、保険やラウンジなどの付帯特典に魅力を感じる人にエポスカードを勧めている。

13:09

UCSカードmajicaゴールド:低年会費で自動付帯、ただし審査は厳しめ

UCSゴールドカードは初年度無料、2年目以降は3300円が必ずかかる。最高5000万円、治療費用200万円が自動付帯し、ショッピング保険は100万円まで補償される。

還元率は0.6%で、年間50万円利用するごとに+0.2%分のポイントがもらえる。ドン・キホーテ、アピタ、ピアゴなどmajica加盟店では最大4%、Hulu、U-NEXTなどは1.5%還元になり、対象のガソリンスタンドでは2円引きになる。各種施設の割引が受けられるクラブオフも付帯する。国内33か所とハワイのカードラウンジを年6回まで使え、ロードサービスも無料で付く。年会費3300円で自動付帯の海外旅行保険とロードサービスが付くのは結構珍しいと話者は言う。

ただし話者によれば審査基準は厳しく、勤続5年以上、年収500万円以上、30歳以上の人が対象になるという。

14:06

年会費1万1000円帯:楽天プレミアムカードとd NEOBANKプラチナデビット

年会費1万1000円で海外旅行保険が自動付帯し、プライオリティ・パスも付くカードとして、楽天プレミアムカードとd NEOBANKプラチナデビットカードが紹介される。

楽天プレミアムカードは、傷害死亡・後遺障害で最高4000万円、治療費用300万円が自動付帯する。加えて、出国前に公共交通機関かパッケージツアーの代金を楽天プレミアムカードで支払うと、傷害死亡・後遺障害が+1000万円で合計5000万円、携行品損害が+20万円で合計50万円になる。冒頭の一般の楽天カードはパッケージツアーの料金のみが条件だったのに対し、こちらは公共交通機関も含まれるため、適用条件のハードルも低いと話者は指摘する。

d NEOBANKプラチナデビットカードは最高1億円、傷害治療費用1000万円、疾病治療費用700万円が自動付帯する。年会費1万1000円でここまで高い補償額は非常に珍しいと話者は評価する。

基本スペックについて、楽天プレミアムカードの還元率は1%と一般的だが、楽天サービスで還元率アップや優待を受けられる。話者によれば楽天市場では火曜・木曜などに4%、誕生月には5%還元になり、楽天証券のクレカ積立は1%、楽天トラベルは3.5%還元に上がる。年間500万円以上決済すれば楽天ブラックカードも発行でき、楽天サービスの還元をさらに上げられる。プライオリティ・パスはプレミアムカードで年5回まで、ブラックカードは回数制限なしで、さらに同伴者2名まで無料になる。話者はこれを他のカードには見られない豪華な特典だとしている。楽天市場や楽天証券を中心に楽天サービスを使う人向けのカードだとまとめている。

d NEOBANKプラチナデビットは、基本還元率1.25%で、d NEOBANKのランクに応じて最大2.5%まで上がる。口座振替や給与・年金の受け取りで達成できるシルバーやゴールドランクでも1.5%以上を実現できるという。国内では年10万円までのモバイル端末保険や、対象高級レストランで2名以上の利用時に1名分が無料になる招待日和があり、海外では年3回までのプライオリティ・パスや年3GBまでのインターネットサービスがある。還元率を簡単に高くでき特典も充実しているので、メインカードとしても使いやすいと話者は述べる。初年度の年会費がキャッシュバックされるキャンペーンもあり、話者自身も今月申し込んだという。

17:29

鉄道系:ビューゴールドカードとJ-WESTゴールドカード

国内の鉄道利用での還元と自動付帯の海外旅行保険を両立できるカードとして、JR東日本のビューゴールドカードとJR西日本のJ-WESTゴールドカードが紹介される。

ビューゴールドカードは最高5000万円、治療費用200万円、J-WESTゴールドカードは最高5000万円、治療費用300万円が自動付帯する。J-WESTゴールドでJCBブランドを選び、出国前に公共交通機関かパッケージツアーの代金を支払うと、傷害死亡・後遺障害が+5000万円の合計1億円になる。

ビューゴールドの基本還元率は0.5%だが、年間利用額に応じたボーナスで実質1%以上にでき、チャージでは常時1.5%、新幹線を含む特急券やグリーン券の購入は8%、定期券は4%還元に上がる。当日の新幹線や特急のグリーン券を提示すれば、東京駅のビューゴールドラウンジも使える。

J-WESTゴールドカードの基本還元率は1%で、モバイルICOCAやWesmo!へのチャージでは3%という驚異的な還元率になると話者は言う。Wesmo!では支払時にも0.5%分の還元を受けられるため、合計3.5%を簡単に実現できるという。西日本の新幹線・特急を予約できるe5489とスマートEXでは、ゴールドカードなら5.5%還元。京都駅、博多駅、小倉駅には独自のラウンジ特典もある。

どちらも貯まったポイントは交通系ICに1ポイント=1円でチャージでき、新幹線や特急券など鉄道関連の商品に交換すれば1ポイント=2円以上の価値にもできると話者は説明する。通勤・通学や国内旅行で鉄道を使う人に勧めている。

19:49

航空系:ANA JCBワイドゴールド/ソラチカゴールド、JALカードCLUB-Aゴールド

航空系マイルを貯めつつ手厚い海外旅行保険も得られるカードとして、ANA向けにANA JCBワイドゴールドカードとソラチカゴールドカード、JAL向けにJALカードCLUB-AゴールドカードのJCBブランドが挙げられる。

いずれもJCBブランドの海外旅行保険として、最高5000万円、治療費用300万円、航空機関連の補償が自動付帯し、ショッピング保険は500万円まで付く。JCB以外のVisaやMastercardも選べるが、利用付帯になったり補償額が下がったりするため、基本的にJCBブランドを選ぶよう話者は勧めている。

ANAのカードは年会費1万5400円、基本還元率1%で、入会・継続ボーナスが2000マイル、搭乗ボーナスが25%加算される。東京メトロとの提携カードであるソラチカゴールドカードは、PASMOでの東京メトロ乗車でメトロポイントがもらえるうえ、J-POINTやメトロポイントを高レートでANAマイルに交換できる独自特典がある。通常のANAマイルへの交換レートは60%だが、ソラチカカードを持っていればメトロポイント経由で90%に上がると話者は説明する。8月まで最大13万6000ポイント相当がもらえる入会キャンペーンもあると紹介している。

JALのカードは年会費1万7600円、基本還元率1%で、入会ボーナス5000マイル、毎年初回搭乗で2000マイル、搭乗ボーナス25%加算がある。話者はこの3枚を飛行機によく乗る人向けとしている。

21:35

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

旅行保険の補償額が高いプラチナカードとして、まずセゾンプラチナ・ビジネスが紹介される。名前に「ビジネス」とあるが、個人事業主やフリーランス、副業している会社員でも申し込め、コストパフォーマンスのよいプラチナカードとして人気だという。

海外旅行保険は最高1億円、治療費用300万円が利用付帯する。利用付帯である点は惜しいが、出発・乗継遅延が3万円まで、手荷物遅延・紛失が10万円までと、航空機関連の補償額が優れていると話者は評価する。話者自身は、自動付帯で補償額が大きいd NEOBANKプラチナデビットに、このセゾンプラチナ・ビジネスの補償を組み合わせているという。

年会費は3万3000円で初年度無料。2025年6月の改定で2万2000円から3万3000円に上がったが、このビジネスカードを持っていれば個人用のセゾンプラチナカードを年会費無料で持てるため、3万3000円で2枚のプラチナカードを持てる。2枚持つことで旅行保険の家族特約が付いたり、回数・個数制限のある特典を2枚分使えたりするのでお得だと話者は説明する。

還元率は通常0.5%だが、追加年会費5500円でSAISON MILE CLUBに登録すると、JALマイル1%と永久不滅ポイント0.25%の合計1.25%分が貯まる。永久不滅ポイントもJALマイルに交換すると、マイル還元率は1.125%になるという。プライオリティ・パスは回数制限なしでレストランやリフレッシュ施設も利用でき、ホテルやレストラン、スパで優待を受けられる「オントレ」、高級ホテル優待のTablet Plus、2名以上で1名分無料の招待日和も付く。個人カードには最大5万円のスマートフォン保険、ビジネスカードには最大500万円のサイバー保険が付帯する。

話者は、高還元でJALマイルを貯めたい人、同じ年会費でプラチナ2枚持ちにメリットを感じる人、年会費に対してコスパのよいプラチナ特典を求める人に勧めている。入会3か月間は還元率が4倍になり、既存会員の紹介URL経由ではAmazonギフトカード最大1万2000円分がもらえるといい、初年度無料なので試してみるのもよいとしている。

24:15

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

最後のカードは、年会費16万5000円のアメックス・プラチナである。海外旅行保険は最高1億円、治療費用1000万円、航空機関連補償ありの内容が利用付帯する。話者によれば、7月に発表された改定で2026年10月以降に自動付帯から利用付帯に変更されたのは痛い。それでも、4枚まで無料で発行できる家族カード会員に加え、6親等以内の家族も同等の補償を受けられる点を大きなポイントとしている。先に触れたとおり、アメックス発行の多くのカードは2026年7月以降に携行品損害の補償がなくなるが、プラチナカードは7月以降も付帯するという。

還元率は1%で、Amazon、Yahoo!ショッピング、JALなどボーナス対象加盟店では3%、個人のアメックス・プラチナでは海外決済も3%還元になる。ポイントは航空会社のマイルやホテルポイントへの交換のほか、アメックスのオンラインサービスにも充当でき、旅行好きには使いやすいと話者は言う。

特典としては、回数制限なしで同伴者1名まで無料のプライオリティ・パス、同伴者1名まで無料のセンチュリオン・ラウンジ、カード更新で1泊・年間500万円決済でさらに1泊の合計2泊の高級ホテル無料宿泊、16時レイトチェックアウトなどの優待が受けられるファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)、対象の国外レストランでの50%キャッシュバック、予約困難な人気レストランを案内するKIWAMI Dining、年間500万円以上の決済で海外航空券に使える10万円分のエアラインクレジットなどがあるという。話者は、年会費が高いだけに海外旅行を含め1枚で完結できるカードであり、おすすめできるとしている。

補足として、ドコモ、au、ソフトバンクのスマホユーザーは各キャリアのゴールドカードを使っている可能性が高いが、3枚とも自動付帯の旅行保険が付いているので、うまく活用するよう話者は促している。

26:51

任意の海外旅行保険に別途加入すべきか

カード付帯の保険で足りるのかについて、話者の結論は「渡航先の医療費の水準と旅行の期間によっては別途加入すべき」である。

話者によれば、カード付帯の治療費用は手厚いカードでも300万円、多くは50万〜200万円程度だ。一方、アメリカ、スイス、ノルウェーなどは医療費が非常に高い。話者が挙げる事故事例では、アメリカで盲腸の手術・入院が約500万円、骨折で3日間入院して約970万円、心不全で倒れてドクターヘリで搬送されて約3500万円というケースがある。ジェイアイ傷害火災保険のデータでも、治療・救援費用の最高支払額は6415万円だった。ちょっとした骨折でも数百万円、大きな病気なら数千万円かかることがあるため、治療費用200万〜300万円のカード付帯保険だけでは、医療費の高い国では明らかに足りなくなる可能性が高いと話者は述べる。

任意保険なら治療・救援費用を無制限に設定できるプランもあり、医療費の高い国への渡航やワーキングホリデー、留学などの長期滞在ではこちらが基本になるという。短期旅行なら、ネットで手軽に申し込めるものとして、ジェイアイ傷害火災保険の「t@biho(たびほ)」、エイチ・エス損保の「たびとも」、AIG損保の海外旅行保険などが定番だと話者は紹介する。特にAIGは、飛行機の遅延などをカバーする旅行事故緊急費用や、持病の急な悪化への対応が充実しているという。1年以上の長期滞在や移住では日本の保険だと30万円以上かかることもあるため、アリアンツなどの外資系保険を使うと費用を抑えられる場合があるとしている。

まとめとして話者は、医療費が安めの国への短期旅行ならカード付帯の保険で対応できることもあるが、アメリカ、スイス、ノルウェーなど医療費の高い国への渡航、90日を超える長期滞在、ワーキングホリデーや留学では、必ず別途任意保険に加入するよう呼びかけている。

28:53

補足:海外事務手数料と決済用カード

最後に話者は、保険用とは別に、海外での決済用に持っておくと得なカードを紹介する。

日本で発行したクレジットカードやデビットカードを海外現地や海外事業者のサービスで使うと、海外事務手数料がかかる。話者によれば、以前は2%前後だったものが、今では多くのカードで3.6〜3.85%程度に上がっている。さらに三菱UFJニコスは2026年11月以降、一部カードの手数料を4%台に引き上げると公表しているという。多くのカードの還元率は0.5〜1.5%程度なので、手数料を差し引くと支払うだけで損になってしまう。

そこで話者は、海外事務手数料を無料にできるWise、Revolut、Sony Bank WALLETのいずれかを併せて持つことを勧める。どれも複数の通貨を同じアカウントで管理できるマルチカレンシー口座の機能があり、口座にある外貨のまま送金や支払いができる。使いたい外貨の残高がなくても、口座内で最も為替手数料が安い通貨を自動で両替して決済するという。

Wiseは国内で最も多くの外貨に対応し、為替レートに手数料を上乗せせず、為替手数料として明示するため、話者は「一番安心して利用できる」と評価する。海外ATMで月2万5000円まで無料で現地通貨を引き出せ、海外送金手数料も安い。ただしデビットカードの発行には通常1200円の手数料がかかる。既存ユーザーの紹介リンク経由なら、カード発行が無料になるか、最大7万5000円分の送金に使える手数料無料クーポンがもらえるという。

Revolutの最大の魅力は、残高へのチャージ時にクレジットカードのポイント還元も同時に受けられる点だと話者は言う。Mastercardブランドのクレジットカード・デビットカードとVisaデビットカードは手数料無料でチャージでき、d NEOBANKなどのデビットカード、PayPayカード、三井住友カードゴールドのMastercardブランド、Oliveのデビットモードなどからチャージすれば1.5%以上の還元も受けられるという。ただし無料プランでは、為替市場の営業時間外にあたる日本時間の土曜午前7時から月曜午前8時までは1%の為替手数料がかかる。

Sony Bank WALLETはソニー銀行のデビットカードで、米ドルやユーロなどメジャーな10通貨では決済時の手数料を最安に抑えられる。ソニー銀行のランク制度に応じて国内での還元率やATM・振込手数料の無料回数も増えるため、メインバンクとして使うのもありだと話者は述べる。ただしランク条件は厳しく、4段階中2段階目のシルバーでも残高300万円以上か外貨積立3万円以上が必要で、ゴールドやプラチナでは外貨預金残高500万円以上が必要になるという。

なお、Revolutと並んで海外事務手数料を無料にできるカードとして人気だったものも、2026年7月以降は70万円以上のチャージ残高がないと手数料が無料にならなくなるため、今後はWise、Revolut、Sony Bank WALLETの3枚を勧めると話者は締めくくっている。