新大塚の喫茶店「コナ」 三世代で営む店が、閉店の危機を越えて守ってきたもの
日テレNEWS東京・文京区の新大塚駅から、駅前のバス通りを4分ほど歩いたところに、レトロな雰囲気の喫茶店「コーヒーショップ・コナ」がある。塚本さん一家が三世代で営む店だ。2018年に「news every.」で放送されたこの特集は、常連客が口をそろえる「居心地の良さ」がどこから来るのかを追う。あわせて、かつて店が客を失いかけた過去と、店を継ぎたいと言う長男に両親がかけた言葉も伝えている。
看板メニュー「ナポリタンロコモコ風」
店の看板メニューは「ナポリタンロコモコ風」だ。店の人気料理をワンプレートにまとめた一皿で、ミートソースで食べる手ごねハンバーグに目玉焼きをのせている。添えるナポリタンは、皿全体のバランスを考えて細麺を使う。サラダのドレッシングも自家製で、番組はこの一皿に店のこだわりが詰まっていると紹介した。
家族5人と祖母の役割分担
調理を担当するのは、マスターで一家の大黒柱の光男さんだ。接客は妻の光子さんが受け持ち、笑顔で客を迎える。長男のみのるさんは飲み物と調理補助、長女は洗い場と買い出しを担当している。さらに祖母のみよ子さんも、開店準備や片付けを手伝う。三世代がそろう家族経営の店である。
朝はモーニングの客の注文に応えながら、厨房でランチの仕込みを進める。昼は日替わりメニューが中心で、肉料理、パスタ、トーストの3種類を出す。取材の日はピザトースト、ペペロンチーノ、メンチカツだった。マスターは、日替わりの中身はその時々の客の好みに合わせて変えていると話す。一つの味に固執せず、時代に合った味を探しているという。
長男が描くメニューボード
開店して間もなく祖母のみよ子さんが出勤し、続いて長男のみのるさんがやって来る。みのるさんが店に来て最初にするのは、日替わりランチのメニューボード書きだ。
このボードにはきっかけがある。店の売上が少し落ちたとき、みのるさんは何かを変えなければいけないと考え、店の外に出す表示を見直した。以前のボードは地味で、もっと小さかった。もう少し外にアピールしたいと思ったのだという。店で働き始めて6年になるみのるさんのボードを見て、日替わりメニューを頼む客も増えたそうだ。
焼いて仕上げる特製メンチカツ
この日、注文が殺到したのはメンチカツだった。揚げずに焼いて仕上げる「焼きメンチカツ」で、マスターが考えたオリジナル料理だ。そこに特製のデミグラスソースをたっぷりかける。ソースには赤ワインやケチャップなどが使われていて、マスターのこだわりが詰まっている。
常連客が挙げる「気配り」
常連客に店の魅力を尋ねると、客の嫌いなものを覚えていてくれること、水などにも細かく気を配ってくれることが挙がった。落ち着ける環境があるとも言う。こうした気遣いの中心にいるのが、笑顔で接客する光子さんだ。複数の注文を手早く確認するなど、客への目配りを欠かさない様子が映された。
開店から子育てまで店を守った日々
店ができたのは、光男さんと光子さんが結婚しておよそ2か月後のことだ。当時は近くに大きな病院や会社が多く、毎日忙しかった。光子さんは子どもを授かってからも店に立ち続けた。本人の話では、出産ぎりぎりまで、破水するまで働いていたという。夫婦はそうして大切な店を必死に守ってきた。
ボーイスカウトに熱中し、客が消えた時期
ところが店には閉店の危機もあった。マスターは「痛い目にあった」と振り返る。
マスターが働き盛りの40代だった頃、小学生だった息子のみのるさんをボーイスカウトに入れた。するとマスター自身がのめり込み、指導者にまでなってしまった。本人は、はまりすぎて店のことを何もしていなかったと認めている。
当然、売上は大きく落ちた。マスターによると、昼に20人ほど入っていた客が1人減り、2人減り、3人減り、最後には誰もいなくなったような状態だったという。
光子さんが主導した立て直し
5年ほどたって、光子さんは事の重大さに気づいた。店を立て直すため、メニューや接客などすべてを見直し、生活も改めた。夫婦と祖母、家族で力を合わせて、店を立て直したのだという。
「継ぎたい」と言う長男への厳しい言葉
やがて客が戻ってきた店で、長男のみのるさんは後を継ぎたいと言って働き始めた。しかし両親の言葉は厳しい。「無理だと思う」と心配し、簡単に継ぐと言っているが、生きていくということはそんなに甘いものではない、と話す。番組は、これを店を守ってきた両親だからこその言葉として伝えた。
閉店前、家族そろっての夕食
夜8時半の閉店を前に、家族は店でそろって夕食をとる。これがこの店のいつもの光景だという。番組は、店の雰囲気が温かいのは家族みんなで支えているからであり、地域の客に愛されるこの喫茶店は温かなもてなしを守り続けている店だ、と結んだ。
ああ、お腹空いた。ここにしよう。
いらっしゃいませ。
街の人に愛され続ける人気の店。そこには店を守り、味を守る家族の温かい絆がありました。人情家族の幸せ繁盛店。やってきたのは新大塚駅。駅前のバス通りを歩いて4分ほどのこちら。どこかレトロな雰囲気の喫茶店、コナです。扉を開けると。
いらっしゃいませ。
家族の温かい声がお出迎え。淹れたてのコーヒーの香りと温かい笑顔に癒される街の喫茶店です。看板メニューは。
お待ちどうさまです。どうぞ。
こちらがナポリタンロコモコ風。店の人気料理をワンプレートにまとめた贅沢な一品です。ミートソースで味わう旨味たっぷりの手ごねハンバーグ。目玉焼きのトッピングも食欲をそそります。ナポリタンはこの料理のバランスを考え、細麺を使用。サラダのドレッシングも自家製という、店のこだわりが詰まった一皿です。
こちらの店を営むのが塚本さん一家。調理担当はマスターで、一家の大黒柱でもある光男さん。
接客は笑顔でお客さんをもてなす妻の光子さんです。
はい、いらっしゃいませ。どうぞ。はい。
長男のミノルさんは飲み物と調理補助担当。そして洗い場、買い出し担当の長女あ子さん。さらに祖母のみよ子さんも開店準備や片付けを手伝ってくれます。3世代が揃う家族経営の店。
コーヒーショップ、開店です。モーニングに来てくれたお客さんの注文に応えながら、厨房ではランチの仕込みを行います。昼は日替わりメニューをメインにランチ営業。肉料理、パスタ、トーストの3種類を提供しています。
この日のメニューはピザトーストにペペロンチーノ、メンチカツの3種類。そのこだわりは。
その時々のお客さんの好みっていうかな、そういうような感じで変えてるっていうね。
一つの味にこだわらずに、時代に合った味を探しているんです。
開店してほどなく祖母のみよ子さんがご出勤。続いて長男のミノルさんもやってきました。店に来ると日替わりランチのメニューボード書き。このボードにはミノルさんのこんな思いが。
ここのお店の売上がちょっと落ちた時に、何か変えないといけないなっていうことで、表に出すのを変えた方がいいんじゃないかって。前は地味だったんですよ。もうちょっとちっちゃくて。
うん。
もうちょっと外にアピールしたいなと思って。
店で働き始めて6年。ミノルさんのボードを見て日替わりメニューを注文するお客さんも増えたとか。メニューボードを出してランチタイムスタートです。
いらっしゃいませ。奥どうぞ。はい。
この日、注文が殺到したのがメンチカツ。揚げるのではなく焼くメンチカツ。マスターのオリジナルなんです。
ありがとうございました。
そして特製デミグラスソースもたっぷり。このデミグラスソースは、V4、赤ワイン、ケチャップなどなど、マスターのこだわりが詰まったもの。
します。
常連さんに店の魅力を聞いてみると。
嫌いの問題覚えてくれるました。
それいいっすよね。すごい、水とかもすげにしてくれ。落ち着く環境があるからですけどね。ご家族で。
嬉しい気遣いをしてくれるのは、笑顔で接客する光子さん。お客さんへの目配りも欠かしません。
ミルクティー。
ミルクティーが4つ。はい。
そんな店が誕生したのは、光男さんと光子さんが結婚したおよそ2か月後のこと。当時は近くに大きな病院や会社も多く、連日大忙し。子供を授かった時にも。
やってました。だからもう生まれるギリギリまで、変な話、水するまで。ちょっとお客さんが昨日どこがってみましたけど。
大切な店を必死に守ってきました。しかし、そんな店にも閉店の危機が。
あれはやっぱり痛い目に遭った。
それはマスターが働き盛りの40代の頃。小学生だった息子のミノルさんをボーイスカウトに入れると、なんとマスター自身が熱中。指導者にまでなってしまいました。
そのボーイスカウトにはまりすぎちゃって、店のこと何もしてなかったっていう。
当然、店の売上はガタ落ち。
お昼は閑散としてるっていうのかな。20人入ってたのが1人減り、2人減り、3人減り。そして誰もいなくなったみたいな。そういうような感じっておく。
5年後、事の重大さに気づいた光男さん。店を立て直すためにメニュー、接客など全てを見直し、生活を改め、夫婦とおばあちゃん、家族で力を合わせて店を再起させました。やがてお客さんも戻ってきた店で、後を継ぎたいと働き出した長男ミノルさん。
無理だと思うんで、心配っていうか。
簡単に継ぐって言ってるけども、そんな迷でもない。生きてくってことは。
店を守ってきた両親だからこその厳しい言葉です。
8時半の閉店を前に、店で家族揃って夕食。これがこの店の光景です。店の雰囲気が温かいのは、家族みんなで支えているからこそ。地域のお客さんに愛される喫茶店は、温かなおもてなしを守り続ける店でした。
記事公開 · 更新
