12年間開かなかった中朝の新しい橋が開通、丹東で増える北朝鮮労働者

YouTubeで開く ↗
概要

中国と北朝鮮を結ぶ新しい橋が、完成から12年を経て開通した。日本テレビ「news every.」は、国境の街・丹東を取材し、なぜこの時期に開通したのか、橋の開通を前に街で何が起きているのかを伝えた。番組が注目したのは、両国の経済協力の拡大と、国連制裁に違反する北朝鮮労働者の受け入れである。

2分で読めます
0:13

ハングルの看板が並ぶ中国の市場

中国東北部の丹東にある雑貨市場では、中国でありながらハングルの看板があちこちに掲げられ、北朝鮮の旗も飾られている。取材班は、北朝鮮から来たとみられる男女が買い物をする様子を撮影した。「あと何が欲しい?」「洋服」「娘の腕時計とか」といった会話をしながら、中国では珍しく現金で支払っていた。

番組によると、丹東では現在、北朝鮮からの労働者の受け入れが増えているという。

1:00

観光地化した国境と「2本目の橋」

丹東は北朝鮮との国境に位置し、対岸の北朝鮮を一目見ようと多くの人が訪れる観光スポットになっている。現地の記者は、国境は観光地化されており、かなり開放的だと伝えた。

この街には、すでに中国と北朝鮮を結んで物資が行き来する橋がかかっていた。今回開通したのは2本目となる橋で、開通当日には多くの車が一斉に国境を渡った。

1:49

開通が延期され続けた理由と、今になった背景

新しい橋は12年前にすでに完成していたが、中朝関係の悪化や新型コロナウイルスの影響で開通が延期されてきた。番組は、去年以降に両首脳がそれぞれ相手国を訪問するなど関係が急速に改善したことを背景に挙げる。新しい橋の開通で経済分野の協力拡大につなげたいという点で、両国の思惑が一致したと番組は説明した。取材に応じた人物からは「北朝鮮と中国が協力できれば両国に大きな利益をもたらすでしょう」という声も聞かれた。

2:28

開通を前に相次ぐ北朝鮮関連の店

丹東では橋の開通を前に、北朝鮮関連の店が続々とオープンしているという。今年1月に開店した北朝鮮関連のレストランでは、責任者が中国語で案内する一方、スタッフは朝鮮語を話していた。責任者は「ここで働く人はみんな北朝鮮から来ました」と話し、店のスタッフの多くは北朝鮮からの労働者だという。

別のバーでも北朝鮮から働きに来ているスタッフがいた。中国語をどこで習ったのかと尋ねられたスタッフは、中国に来てからだと答えた。

3:40

制裁違反の労働者受け入れと北朝鮮政府の収入源

番組によると、去年1年間に北朝鮮から中国に到着した労働者はおよそ1万人にのぼる。北朝鮮労働者の受け入れは国連の制裁違反にあたる。しかし、北朝鮮政府は労働者の給与の9割近くを徴収しているとされ、北朝鮮にとって重要な収入源になっていると番組は伝えた。

新たな橋によって経済的な結びつきを強める中国と北朝鮮について、番組は日本への今後の影響が注視されると締めくくった。