12年間開かなかった中朝の新しい橋が開通、丹東で増える北朝鮮労働者
日テレNEWS中国と北朝鮮を結ぶ新しい橋が、完成から12年を経て開通した。日本テレビ「news every.」は、国境の街・丹東を取材し、なぜこの時期に開通したのか、橋の開通を前に街で何が起きているのかを伝えた。番組が注目したのは、両国の経済協力の拡大と、国連制裁に違反する北朝鮮労働者の受け入れである。
ハングルの看板が並ぶ中国の市場
中国東北部の丹東にある雑貨市場では、中国でありながらハングルの看板があちこちに掲げられ、北朝鮮の旗も飾られている。取材班は、北朝鮮から来たとみられる男女が買い物をする様子を撮影した。「あと何が欲しい?」「洋服」「娘の腕時計とか」といった会話をしながら、中国では珍しく現金で支払っていた。
番組によると、丹東では現在、北朝鮮からの労働者の受け入れが増えているという。
観光地化した国境と「2本目の橋」
丹東は北朝鮮との国境に位置し、対岸の北朝鮮を一目見ようと多くの人が訪れる観光スポットになっている。現地の記者は、国境は観光地化されており、かなり開放的だと伝えた。
この街には、すでに中国と北朝鮮を結んで物資が行き来する橋がかかっていた。今回開通したのは2本目となる橋で、開通当日には多くの車が一斉に国境を渡った。
開通が延期され続けた理由と、今になった背景
新しい橋は12年前にすでに完成していたが、中朝関係の悪化や新型コロナウイルスの影響で開通が延期されてきた。番組は、去年以降に両首脳がそれぞれ相手国を訪問するなど関係が急速に改善したことを背景に挙げる。新しい橋の開通で経済分野の協力拡大につなげたいという点で、両国の思惑が一致したと番組は説明した。取材に応じた人物からは「北朝鮮と中国が協力できれば両国に大きな利益をもたらすでしょう」という声も聞かれた。
開通を前に相次ぐ北朝鮮関連の店
丹東では橋の開通を前に、北朝鮮関連の店が続々とオープンしているという。今年1月に開店した北朝鮮関連のレストランでは、責任者が中国語で案内する一方、スタッフは朝鮮語を話していた。責任者は「ここで働く人はみんな北朝鮮から来ました」と話し、店のスタッフの多くは北朝鮮からの労働者だという。
別のバーでも北朝鮮から働きに来ているスタッフがいた。中国語をどこで習ったのかと尋ねられたスタッフは、中国に来てからだと答えた。
制裁違反の労働者受け入れと北朝鮮政府の収入源
番組によると、去年1年間に北朝鮮から中国に到着した労働者はおよそ1万人にのぼる。北朝鮮労働者の受け入れは国連の制裁違反にあたる。しかし、北朝鮮政府は労働者の給与の9割近くを徴収しているとされ、北朝鮮にとって重要な収入源になっていると番組は伝えた。
新たな橋によって経済的な結びつきを強める中国と北朝鮮について、番組は日本への今後の影響が注視されると締めくくった。
中国東北部、丹東にある雑貨市場。中国にもかかわらず、あちらこちらにハングルの看板が掲げられ、北朝鮮の旗も飾られています。
あと何が欲しい?
洋服。娘の腕時計とかも。
北朝鮮から来たとみられる男女。中国では珍しく現金で支払いをしています。
今、丹東では北朝鮮からの労働者の受け入れが増えているのだといいます。
北朝鮮の国境ですが、観光地化されていまして、かなり開放的ですね。
北朝鮮との国境に位置する丹東。対岸にある北朝鮮を一目見ようと、多くの人が訪れる観光スポットとなっています。
この町には中国と北朝鮮を結び、物資が行き来する橋がかかっていましたが、今日、2本目となる橋が新たに開通し、多くが一斉に国境を渡りました。
この橋、12年前にすでに完成していましたが、中朝の関係悪化や新型コロナなどの影響で開通延期に。ただ、去年以降は両首脳がそれぞれの国を訪問するなど急速に関係が改善。新たな橋の開通によって、経済分野での協力拡大につなげようとする思惑で一致したのです。
北朝鮮と中国が協力できれば、両国に大きな利益をもたらすでしょう。
実は丹東では、開通を前に北朝鮮関連の店が続々オープンしているといいます。
今年1月にオープンした北朝鮮的朝鮮。
店の責任者が中国語で案内する一方、スタッフは朝鮮語です。
ここで働く人はみんな北朝鮮から来ました。
責任者によりますと、店のスタッフの多くは北朝鮮からの労働者だといいます。こちらのバーにも北朝鮮から働きに来ているスタッフが。
中国語はどこで習いました?
中国に来てからです。
去年1年間で北朝鮮から中国に到着した労働者はおよそ1万人。北朝鮮の労働者受け入れは国連の制裁違反ですが、その給与の9割近くを徴収している北朝鮮政府にとっては重要な収入源となっているのです。
新たな橋で経済的な結びつきを強める中国と北朝鮮。今後の日本への影響が注視されます。
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