米中間選挙まで約3週間 トランプ政権への「審判」と議会のチェック機能の行方

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概要

アメリカの中間選挙がおよそ3週間後に迫っている。日本テレビ「ストレイトニュース」の記者解説で、NNNワシントン支局の原聡子記者が選挙の争点と情勢を解説した。原記者は、この選挙を、トランプ大統領の独走を許すのか、議会がブレーキをかけられるようにするのかを分ける分岐点と位置づける。

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中間選挙は「前半2年間への国民の審判」

原記者によると、中間選挙とは大統領の任期のちょうど中間にあたる時期に行われる連邦議会などの選挙である。今回はトランプ大統領の前半2年間に対して国民の審判が下るという意味合いもあり、世界中が注目しているという。

最大の争点は、上下両院で共和党が過半数を維持するのか、それとも民主党が反撃するのかである。

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世論調査では民主党が優勢、下院は過半数確保の可能性が高い

現在の情勢について、原記者は中間選挙の投票先を聞いた世論調査の平均値を示し、民主党が優勢になっていると説明した。ただし、この数字がそのまま議席に反映されるわけではないとも断っている。

下院はすべての議席が改選となり、民主党が過半数を確保する可能性が高いと見られている。一方、上院で改選対象となるのはおよそ3分の1のみである。今回は改選対象に共和党地盤の州が多く、当初は共和党有利と見られていた。しかし民主党が猛烈に追い上げ、大接戦になっているという。

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共和党地盤の7州が激戦、象徴はテキサス州

原記者は、上院選で共和党の地盤でありながら大接戦となっている7つの州を挙げた。民主党が上院で過半数を獲得するには、現在の議席を維持したうえで4議席を上積みする必要があるが、その可能性が出てきていると見られている。

象徴的なのは、共和党の牙城とも呼ばれる南部テキサス州だ。共和党のパクストン候補には、収賄や職権乱用、証券詐欺などの疑惑に加えて女性問題もあり、「最も多くのスキャンダルを生き延びてきた男」とも呼ばれる人物だと原記者は紹介した。これに対し民主党のタラリコ候補は30代の元教師で、支持を広げているという。

別の州でも民主党候補が支持を広げている。この州は島が多く、もともと高い燃料費や物価がさらに上昇している。また、州独自の特殊な選挙制度を背景に、今回は共和党の現職と同じ名前の候補が出馬しており、現職の票が割れる可能性も指摘されているという。

こうした激戦州には、トランプ大統領も応援に駆けつけ、巻き返しを図っている。

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共和党議員もトランプ氏の応援を嫌がる背景

では、トランプ大統領の応援で巻き返しは可能なのか。原記者は、実は共和党の議員の中にもトランプ氏の応援を嫌がる動きがあると指摘する。その背景にあるのが支持率だ。

原記者によれば、トランプ氏の支持率は就任直後からじわじわと下がっていたが、イラン攻撃の開始でそれがあらわになった。支持率は最低水準にあり、主な要因はイランへの攻撃をきっかけとした物価の上昇だという。こうした生活不安が選挙に大きく影響すると見られている。

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大統領権力へのチェックは機能するか

原記者が最も伝えたい点として挙げたのは、中間選挙によって大統領権力へのチェックが機能するようになるかどうかである。

トランプ大統領は、いわゆるトランプ関税やイラン攻撃など、大統領権限をかつてないほど拡大し、世界中に影響を与えてきた。その要因として、共和党が多数を占める議会のチェック機能がほとんど働いていないことも指摘されていると原記者は述べる。

一方でアメリカでは、中間選挙で大統領の所属政党が少なくとも下院ではほぼ必ず議席を減らし、議会のチェック機能が復活してきたという歴史がある。今回アメリカ国民がどのような判断を下すのか、世界中が注目していると原記者は締めくくった。