年金支給日の街の声 物価高と保険料の負担増のなかでやりくりを工夫する高齢者たち

YouTubeで開く ↗
概要

2026年10月15日の「news every.」は、この日の各地の出来事を伝えた。北海道の雪、鹿児島の原木しいたけ、能登かきの出荷に続き、2カ月に1度の年金支給日に合わせた詐欺への注意喚起と、年金生活者の暮らしぶりを取り上げている。特に、物価や保険料が上がるなかで年金をどう使っているかを尋ねた街頭取材に時間が割かれた。

4分で読めます
0:12

北海道で早くも雪、強風も観測

10月15日の北海道では、早くも雪が見られた。上川町と北見市の境にある峠では、看板などがうっすらと雪化粧した。道内全域で風も強く、最大瞬間風速28.1メートルを観測した地点もあった。

0:49

「きのこの日」に鹿児島で原木しいたけのイベント

鹿児島では、10月15日の「きのこの日」に合わせて、地元産の原木しいたけのイベントが開かれた。生しいたけや干ししいたけをスーパーなどより安く買えるとあって、開始直後から大行列ができた。参加者の一人は「しいたけ買うぞ」と意気込んで来たと話していた。

会場では、乾燥しいたけの詰め放題も行われた。参加費は1000円、制限時間は5分である。袋からはみ出していても、袋に乗っていればよいというルールで、参加者はこぼさないよう慎重に移し替えていた。初めて挑戦した女性は、去年も来たものの行列がすごくて参加できなかったと振り返り、今年はたくさん詰めることができたと喜んでいた。

2:23

能登かきの出荷がピークに

石川県の能登半島では、特産の能登かきの出荷がピークを迎えている。殻の中には大きく身の詰まったかきが入っている。関係者は、能登かきをきっかけに能登を訪れ、能登のことをもっと深く知ってもらえればと話していた。出荷は来年春までがピークだという。

2:49

年金支給日を狙う詐欺への警戒

JR長野駅では、警察や金融機関の職員などが集まり、年金支給日を狙った詐欺を防ぐための啓発活動を行った。番組は、個人情報の漏洩が相次ぎ不安が広がるなかで、改めて詐欺への警戒が求められていると伝えた。

関係者は、誰かに相談して一呼吸置くことが大事だと呼びかけた。年金支給日には詐欺の電話やメールが増えるため、注意が必要だという。

3:37

「去年より減った」介護保険料の値上がりが響く

番組は、この日が2カ月に1度の年金支給日であることから、年金をどう使うのかを街で聞いた。

最初に登場したのは兄と弟の男性2人で、それぞれ月に10万円から20万円の年金を受け取っているという。2人は、介護保険料がかなり高くなり、あれこれで支出が膨らんでいると話した。受け取る年金は去年より減っていて、1人は1回の支給、つまり2カ月分で6000円のマイナスだったと答えた。もらった範囲内でやりくりするしかないという。

やりくりの方法を尋ねられると、スーパーの値引き品を買うこと、そして貯金の取り崩しを挙げた。去年ぐらいまではあまり意識していなかったが、最近は負担を感じることが多くなったと話している。

4:55

浮いたお金で2カ月に1度の旅行

それでも、この男性には特別な年金の使い道がある。2カ月に1回はだいたい旅行に行くといい、スーパーで安いものを買って浮いた分を旅行に回している。千葉県出身のため、なるべく千葉県の房総方面へ出かけているという。精神的に沈み込まないように暮らしており、旅行は心の健康を保つための支出でもあると話した。

別の人も保険料の値上がりに驚いたという。保険料が6000円上がっていて、手取りを見て「なんじゃこれ」と思ったほど、手取りがかなり減っていたと語った。

5:39

1日1000円、封筒で管理する女性

年金額は10万円少しだという女性は、1日1000円でやりくりするようにしている。取材の日もラーメンを食べ、一緒に頼んだ餃子は持ち帰って夜に回した。残ったお金で豆を買って帰るつもりだという。

この女性は、年金を受け取ると全額を1000円札で下ろし、用途ごとに封筒に分けて管理している。友達とのランチ代など、封筒ごとに使い道が決まっている。実際の封筒を見せてもらうと、マッサージ代や会費などの特別な出費は、日付や金額がきちんと書き込まれていた。

なかでも大事にしている出費は、孫の誕生日祝いだ。1日1000円でやりくりして残ったお金を孫のために積み立てている。孫は3歳、4歳、7歳の男の子ばかりで、埼玉に住んでいるという。東京からおいしいものを届けたり、誕生日にプレゼントを買ってあげたりしており、かわいい孫のためにも上手にやりくりしていると番組は伝えた。

6:58

「みんなギリギリよ」

一方で、厳しい声もあった。ある女性は、物価が高くなっているのだから足りないに決まっていると話した。野菜も安い店に行って買い、もやしばかり食べているという。そして、みんな本当にギリギリで、みんな大変だと語った。

年金支給日の街頭取材からは、介護保険料などの値上がりで手取りが減るなか、値引き品の購入や貯金の取り崩し、1日の予算を決めた管理などで生活を工夫しつつ、旅行や孫への贈り物といった楽しみを残そうとする高齢者の姿が浮かんだ。同時に、「みんなギリギリ」という声に表れているように、余裕のない暮らしを訴える人もいた。