中国が世界三大珍味の生産大国に:トリュフ、キャビア、フォアグラの産地を訪ねる

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概要

トリュフ、キャビア、フォアグラは世界三大珍味と呼ばれる。番組によると、中国はトリュフとキャビアの生産量で世界1位、フォアグラでも世界1位に迫っている。なぜ中国で高級食材の生産が広がっているのか。取材班は各地の生産現場を回り、その背景を探った。

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雲南省の山中で採れるトリュフ

取材班は先月、中国南西部の雲南省を訪れた。山道を進むと、鍵のかかった頑丈な門が現れる。特別な許可を得て中に入ると、地面からトリュフが見つかった。トリュフはキノコの一種で、フランス料理などに使われ、独特の香りが特徴だ。

ここはトリュフの産地で、この日は関係者が生育状況を確認しに来ていた。一帯の広さは東京ディズニーランド100個分あり、その全域でトリュフが採れるという。

地元の市場では、かごの中に雑然と入れられたトリュフが大量に並んでいた。中国メディアによると、中国国内で採れるトリュフは年間およそ400トンで、生産量は世界1位だという。

養殖チョウザメと「黒い宝石」キャビア

次に取材班が訪れたのは、市内の半分を産地が占めるというキャビアの生産地だ。巨大なプールが奥まで続き、中では大きなチョウザメが泳いでいた。キャビアは、このチョウザメの卵を塩漬けにしたもので、見た目から「黒い宝石」とも呼ばれる。

番組によると、中国のキャビア生産量は年間およそ440トンで、世界で流通しているキャビアの半分以上が中国産だという。加工場は広く、多くの従業員が作業していた。キャビアが生んだ雇用である。会社側は取材に対し、周辺に住む多くの村人が働いており、給料も比較的良いと説明した。

専門家が指摘する農村と都市の格差

生産拡大の背景について、番組に登場した専門家は中国の農村と都市の格差を挙げた。専門家によれば、農村の住民はすぐ近くの大都市で暮らす人々の生活を目にしているため、なぜ自分はあの生活ができないのかと考え、現金収入を求める。キャビアは高価なので、一度に入ってくる金額が違う。一つの産業が根付くと地域全体の経済が潤い、地方の活性化につながっている、というのが専門家の見方である。

かつて目立った特産品がなかったこの村は、キャビアによる町おこしを狙っている。飲食店の敷地にもチョウザメのいる池があり、1回500円でチョウザメと触れ合える。キャビアを使ったケーキやマカロンも登場し、アイスにキャビアをのせた商品は日本円で約2000円だ。取材班がマカロンを試食すると、キャビアの味が強く、別々に食べた方がいいかもしれないという感想だった。

広州のフォアグラ食べ放題

世界三大珍味の残る一つ、フォアグラも中国で生産量が増えている。フォアグラは、アヒルやガチョウなどの肝臓を肥大させたものだ。

南部の経済都市・広州には、フォアグラの食べ放題店があった。店ではフォアグラを一気に焼き上げ、ステーキや寿司にして提供している。料金は90分の食べ放題で1人およそ3000円。客の一人は、口に入れるとケーキのように柔らかくとけると話し、胃がもたれるが我慢できずにたまに食べると語った。フォアグラは特に都市部で消費されている。

「フォアグラの里」安徽省霍邱の変化

その生産地の一つが安徽省霍邱だ。現地には「フォアグラの里」と書かれた看板があり、あたり一面に青い屋根の建物が並ぶ。開いた窓からのぞくと、中には多くのガチョウがいた。1棟あたりおよそ1200羽が飼育されている。

番組によると、安徽は中国全体のフォアグラの3分の1を生産している。ここもかつては特産品がなく、貧困に悩んでいた。取材エリアの2014年の衛星写真と比べると、10年余りで建物が増え、町が発展したことがわかる。フォアグラの生産を始めてから約20年で、雇用は5000人以上増えたという。

この拡大には地元政府の後押しもあった。専門家は、この地域では穀物がある程度採れると説明する。質が少し劣る穀物でもガチョウに食べさせればフォアグラになり、その価格は穀物の10倍、20倍、30倍にもなる。専門家は、それが農業の産業化につながって成功したことが背景にあるとまとめた。

トリュフ、キャビア、フォアグラの各産地で番組が示したのは、特産品のなかった農村が高級食材によって雇用と現金収入を得ようとしている姿だった。