九州新幹線、熊本以南が終日運転見合わせ 再開予定が何度も遅れた理由
日テレNEWS九州新幹線は2026年10月12日夜に起きたトラブルで、3連休明けの13日朝から運転を見合わせた。博多―熊本間は午後に運転を再開したが、熊本―鹿児島中央間は終日運転見合わせとなった。日本テレビ「news every.」は、深夜の熊本駅で足止めされた乗客、予定を変えざるを得なかった利用者、そして再開予定時刻が繰り返し延びた理由を伝えた。
深夜3時の熊本駅に乗客の列
トラブルは3連休最終日の夜に起きた。午前3時半過ぎの熊本駅では、止まっていた列車に乗っていたとみられる多くの乗客が降りてきて、午前3時過ぎという時間にもかかわらず改札に列ができた。
ある乗客は、本来は午後10時45分に着く予定だったが、到着したのはこの時間で、6時間近い遅れだったと話した。途中で車内の電気が落とされたため、駅のトイレに行かせてもらうことはできた。ただし、一度外に出ると、車内に電気が通るまでは車内に戻れなかったという。到着後も、駅構内のベンチなどで過ごす人の姿があった。
朝の熊本駅で取材に応じた利用者は、「夜から止まっていたので朝は大丈夫かと思ったが、だめでどうしよう」と困惑した様子だった。
パンタグラフの異常と架線の傷
JR九州によると、12日午後10時過ぎ、熊本市の車両基地に着いた新幹線を点検したところ、架線から電気を受け取るパンタグラフで部品が取れるなどの異常が見つかった。
運転は午前3時前にいったん再開した。しかし、電力設備を点検するため、始発から全線で運転を見合わせた。点検の結果、熊本付近の区間の架線で2か所の傷が見つかったという。
鹿児島中央駅と博多駅の混乱
13日朝の鹿児島中央駅の切符売り場には、予定の変更を余儀なくされた人が詰めかけた。駅側は、午前中は運転再開のめどが立っていないと説明していた。
福岡のターミナルである博多駅でも、駅員が対応に追われた。駅に来てから運休を知り、状況をのみ込めない客もいた。鹿児島に向かう予定だった女性は、仕事で急に行かなければならなくなったが間に合わないと話し、会社の指示を待っている状態だった。
博多駅では、午後2時に熊本駅までの運転を再開するとのアナウンスが流れた。しかしその後、再開時刻はさらに延びた。利用者の中には、遅延証明書を書き換えてもらう人もいた。
博多―熊本は再開、熊本以南は終日見合わせ
博多―熊本間は、午後4時過ぎに運転を再開した。熊本―鹿児島中央間については、午後6時に再開予定とアナウンスされた。だがその後、JR九州はこの区間の終日運転見合わせを発表した。
なぜ再開予定は何度も遅れたのか
番組は、再開予定時刻が繰り返し遅れた原因について、鉄道ジャーナリストの梅原氏に聞いた。
梅原氏が考えられる状況として挙げたのは、点検して1か所を修理し、電気を流してみると別の場所でまた異常が見つかる、ということが起きている可能性だ。目に見える異常なら見つけやすいが、細かいところは本当に分かりにくい。そのため、そのたびに送電を止め、点検と検査をやり直すことになるという。
つまり、異常箇所が当初見つかったものより多く、点検に時間がかかっている可能性があるというのが梅原氏の見立てである。番組は、多くの乗客を運ぶ九州新幹線の運転見合わせが長引けば影響が広がりそうだと伝えた。
1時間ほど前の熊本駅。
昨日夜から混乱してます。だから夜から止まってたんで、朝は大丈夫かなって思ったんですけども、ダメで、どうしようっていう。
3連休明けにトラブルが直撃した九州新幹線。
午前3時半過ぎの熊本駅です。止まっていた列車に乗っていたと見られる多くの方が降りてこられました。
午前3時過ぎにもかかわらず、熊本駅の改札にできた乗客の列。
10時45分、本当は着予定だったんですけど、この時間だったんで、6時間ないぐらいです。途中ちょっと電気が落とされたので、駅のトイレに行かせてもらえたんですけど、1回外出てしまうと、車内に電気が通じるまでは車内に戻れない。
新幹線がおよそ6時間遅れ、未明の到着に。そのため、駅構内のベンチなどで過ごす人の姿もありました。一体何が起きたのでしょうか?
福岡県の博多駅と鹿児島中央駅を南北に結ぶ大動脈、九州新幹線。
JR九州によりますと、昨日午後10時過ぎ、熊本市の車両基地に到着した新幹線を点検したところ、架線から電気を受け取るパンタグラフに部品が取れるなどの異常を発見。午前3時前に一度運転を再開したものの、電力設備を点検するため、始発から全線で運転を見合わせました。
その結果、熊本・新八代間の架線で2箇所、傷が見つかったということです。今朝の鹿児島中央駅、切符売り場には予定の変更を余儀なくされた人が詰めかけました。
現在、午前中の運転はできておりません。
福岡のターミナル、博多駅でも、対応に追われる駅員に、状況がのみ込めない客も。
駅に来て知った感じですね。なんでいきなり今日って感じですけど、鹿児島。
鹿児島に向かう予定の女性のお客様。仕事でちょっと急遽向かわないといけなくって。
間に合わない。間に合わないです。一応したんですけど、どうしようかなっていう、会社の指示待ちで、はい。
実は午後2時に熊本駅までの運転が再開するとのアナウンスがありました。
今また延びたようです。延びた時間が。
じゃあ、ちょっとまた遅延証明書を書き換えてもらう。
そして2時間ほど前の午後4時過ぎ、博多・熊本間で運転を再開しました。
一方、熊本・鹿児島中央間は午後6時に再開予定とのアナウンスがありましたが、その後、JR九州は終日運転を見合わせると発表しています。
度重なる運転再開予定時刻の遅れ。どんな原因が考えられるのでしょうか? 鉄道ジャーナリストの梅原淳さんに聞きました。
点検を行って1箇所修理して、送電してみる。そうするとまた異常が他のところで見つかるとか、そういうことが起きてるっていうことが考えられますよね。
目に見えてる異常だったらいいんですけど、細かいところだと本当分かりにくいので、そのたびに送電を止めて、また点検をして、検査して。
異常箇所が当初の発見よりも多く、点検に時間がかかっている可能性があるということです。多くの乗客を運ぶ九州新幹線、運転見合わせが長期化すれば影響は広まりそうです。
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