墨田区・八広の築51年トタン家屋を「本社」に チャンネル運営者が都内最安値の土地建物を購入した理由

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概要

物件の内見動画を配信するチャンネル「内見ゴリラの珍賃貸」が、東京23区内に土地と建物を購入した。前回の動画でチャンネルの収支を報告したところ利益がほとんど出ていなかったため、新たに不動産事業の子会社を立ち上げることにした。その手始めとして、まず本社となる物件を買ったという。動画では、購入者である話者と、子会社の社長を任されたもう一人の出演者が、ボロボロの家屋を部屋ごとに案内しながら、購入の決め手と今後の改修計画を語っている。

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「家を買った」の実態は土地の購入

話者によれば、厳密には土地を買ったことになる。建物は価値がないどころか、一般的には負債とも言える状態であり、土地に付随して家も一緒に手に入れた形だ。

利益が出ていない中でなぜ支出を増やすのか、ともう一人の出演者が突っ込むと、話者は「スタートアップはJカーブだから」と冗談めかして返す。ただし二人とも、出資を募って赤字を掘りながら急成長を狙う業態ではないと認めている。それでも話者は、事業はまず「箱」が大事だとして、本社となる建物から用意したと説明する。

立地:押上から2駅、八広駅から徒歩3分

所在地は墨田区で、最寄りは八広駅である。出演者は二人とも八広駅を知らなかったと話し、自分たちに買える物件はこういう場所にしかないと率直に語る。

それでも話者は立地を悪くないと評価する。スカイツリーのある押上駅から2駅で、浅草線や京急本線に直通するため、品川や羽田空港にも意外と行きやすい。物件は駅から徒歩3分の距離にある。

物件の概要:築51年、土地16平米

話者が紹介した概要は次のとおりだ。築年は1975年で、現在築51年になる。資料上の構造は「不明」だが、見た目は木造とトタンでできている。土地面積は16平米で、約10畳にあたる。間取りは2Kである。

到着した二人は、東京23区内で土地と建物を取得した以上「東京の地主」だと持ち上げる。一方で、もう一人の出演者は「もう潰れそうですけど大丈夫ですか」と言い、視聴者目線で冷静に見ればボロボロだと認めている。

買うつもりはなかった:都内の格安物件探しの現実

話者は、最初からこの家を買うつもりだったわけではないと振り返る。家を買おうとは考えておらず、物件を探してもいなかった。これまで東京都内でたくさんのボロ物件を見てきたが、周囲を建物に囲まれた場所でも1000万円するなど、現実的な候補はほとんどなかったという。

話者によれば、ローンを組めない零細企業が現金一括で買える物件となると、青梅、奥多摩、国立など郊外に寄ってしまう。話者は「東京は23区だけ」と冗談を言い、もう一人がそれに反論する場面もあった。23区内では見つからないと思っていたところ、「東京最安値の物件が出た」としてロケで見に来たのがこの物件だった。話者はその場で一目惚れし、テンションが上がって即決したと語る。

決め手となった外観と隣家との連結

話者が最初に挙げた魅力は外観である。話者はこれを「フィリピンのスラム街とほぼ一緒」と表現し、木造の建物をトタンで修復したのか補ったのか分からない作りを評価する。2階部分には、意味もなく後から青く塗装したと思われる箇所がある。その色の剥がれ方や、トタンと木造のコントラストが良いのだという。外観は当然きれいにしたいが、あまり手を加えず、この味を生かしたまま看板を作るなどしたいと話者は述べる。

もう一つのポイントは、建物が境界部分で隣の建物と完全につながっていることだ。話者はこれが一般的にはかなりのデメリットだと認めたうえで、歴史のある物件でなければこの形は取れず、今から同じものを作ろうとしてもできないため価値がある、と主張する。もう一人の出演者は「認めたくないですけど」と言いつつ、親会社の社長が浮き浮きしているので自分も浮き浮きで頑張ると応じた。最終的には、二人ともこの条件は「飲み込むしかなかった」と認めている。

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1階:玄関、4.5畳の和室

玄関の立て付けは意外にもスムーズで、広さは1畳分ほどの昔ながらの作りである。室内は傷みが激しいため、二人は土足で上がっている。

1階の和室は4.5畳だ。ふすまは立て付けが機能しておらず、話者は今すぐにでも壊せると言う。実際すでに壊れていると二人で確認している。畳はカビだらけで、奥の部分は崩壊している。壁は土壁の上に防水シートとベニアを貼った特殊な仕様で、当時のリノベーションと見られる。一方で話者は天井の雰囲気を高く評価する。天井はそれほど低くないので、照明を工夫すればムーディーな部屋が作れるのではないかと考えている。

キッチン:床下収納から出てきた古い瓶

キッチンは約2畳で、シンクは意外ときれいだった。話者は、比較的最近まで大事に使われていたのだろうと推測している。

話者が「目玉設備」として紹介したのは足元の床下収納である。床板を外すと、古い瓶が残されていた。1リットル瓶のファンタ、スプライト、それにカタカナ表記時代のコカ・コーラの瓶だ。話者はもう製造されていないものでマニアにはたまらないと喜ぶ。もう一人の出演者が「まあ、ゴミですよね」と言うと、話者はそれを制した。いずれ中身を全部出す企画をやりたいという話になり、以前紹介した北九州の物件と同様に「何かしら眠っている」とも語られた。この直後、話者のお尻が当たってキッチンのドアが崩壊するハプニングがあった。

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トイレと風呂の問題

トイレは和式で、使用感が強い。広さは踏ん張れる程度しかない。水回りのため床の木材が傷んでおり、崩壊してもおかしくない箇所があるので、しっかりリフォームが必要だと話者は言う。ただし便器は和式のまま使う予定で、話者は和式のほうが快便だという研究データがどこかにあるはずだと主張している。

水回りはここしかなく、風呂はない。対策として話者は複数の案を挙げた。一つは銭湯に通うこと。もう一つは、自炊する環境ではなくコンビニや近くの飲食店で食事を済ませればよいので、キッチンを壊してシャワー室を作る案である。さらに、お湯は出せるはずなので、ホースで水を引いて庭で体を洗う「水浴び大作戦」も挙げた。

庭:約1.5畳のプライベート空間

話者が「庭付き」として案内したのは、隣の建物との境界までの狭い空間だ。広さは1.5畳ほどだという。もう一人の出演者は「どこが庭やねん」と突っ込んだ。話者によれば、周囲を建物に囲まれているので、汗をかいたときにシャワーを浴びても見られない「完全にプライベートな庭」になる。ベンチを置けば一息つける屋外空間になり、良い休憩スペースになる未来が見えている、と話者は語る。

2階:明るさとベランダ、決め手の窓

2階は1階よりきれいで、何より明るい。話者によれば、都内の激安物件は袋地になっていて四方を囲まれていることが多い。しかしこの物件は前面が抜けているため、光がしっかり入る。広さは約4畳で、踊り場を含めると5畳ほどになる。

2階には庭の真上にあたるベランダもある。床は「今のところ」大丈夫だが、二人で同時に乗るのは避けた。奥は足場が危ないという。こちら側も囲まれてはいるものの、開けた瞬間に壁という距離ではない。ビル風のような風が通り抜けるため、憩いのスポットになりそうだと二人は話している。

話者が最大のお気に入りとして最後に紹介したのは、建物前面の窓だ。目の前は駐車場で、ここ5年ほど建物が建っていないため、今後もそう簡単には建たないだろうと話者は見ている。その先の道路も広めなので、空がよく見え、日当たりも良い。風も気持ちよく、ここが購入の決め手になったという。

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今後の計画:改修、DIY企画、北九州物件との優先順位

話者は、木造物件はどこまでもきれいにできると述べる。基礎を残したうえで、DIYやプロの力を借りながらアップグレードしていく予定だ。最安値物件から始めるという「プライド」もあって、話者は基本的に住み込むつもりだと話す。都内でのDIY企画をぜひやりたいとし、視聴者の力も借りたいと呼びかけた。参加方法については今後募集するという。

すでに所有している北九州の物件との関係も話題になった。話者は「床と壁だけ壊して売却しよう」と冗談を言ったあと、北九州にもポテンシャルを感じており今後も手を入れていくと述べる。ただ、本社や不動産事務所として使うには手を加える必要があるため、優先順位はこちらが上になるという。子会社の社長となるもう一人の出演者も、自分の事務所になるのだから全力できれいにすると応じた。チャンネルの「聖地」になるような場所にしたいという話も出た。

意気込みを聞かれたもう一人の出演者は、今はすごく汚いが、来た人に「いい感じの場所やん」と思ってもらえる場所にしたいと語った。その一方で話者は、ここはあまりオフィスにはせず「あくまで本社」という位置づけになると付け加え、もう一人に突っ込まれている。話者は、将来は多くの従業員を抱える「令和のユニコーン」になると冗談めかして語った。最後に「未来は明るいですか」と問われると、「明るすぎて見えない」と答えて動画は締めくくられた。