『おいしい給食 season4』メイキング:甘利田幸男、7年目にして南国・沖縄へ

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概要

ドラマ『おいしい給食』のseason4は、舞台を北国・函館から南国・沖縄に移す。本映像は第1話の本編場面と撮影現場のメイキング、主演の市原隼人や新キャストへのインタビューで構成されている。新しい土地と新しい共演者を迎えて、作品と現場がどう変わったのか。出演者それぞれの言葉からたどる。

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シリーズ7年目、物語は1992年の沖縄へ

ナレーションによると、『おいしい給食』はシリーズ開始から7年目を迎える。これまでにドラマ3シーズンと劇場用映画4本が作られ、給食を愛する教師・甘利田幸男はついに沖縄にやってくる。本作は、ほぼすべての国民が経験している給食をテーマにした初めてのドラマだと紹介される。献立を選べない給食を、いかにアレンジしておいしく食べるか。その「メシテロ」に挑んできた作品でもある。1984年に始まった物語は、今回1992年(平成4年)に入る。

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市原隼人「沖縄は夢だと思っていた」

市原隼人は、函館での撮影が実現したこと自体を「奇跡」だと感じていたと振り返る。その後、岩手、青森でも撮影する機会があった。地方といえば北海道、そして沖縄が頭に浮かんでいて、沖縄に行けたらそれは夢なのだろうと思っていたという。今回はまさに夢を見させてもらっているような気持ちだったと語る。

脚本を読んだときの印象として、市原は新しい要素の多さを挙げる。甘利田が免許センターに通うのかと驚いたこと、屋内とは違う屋外での食事が出てくることなどだ。新ヒロインの美晴先生については、たくましくて強く、美しい、これまでにないヒロイン像だと話す。この女性の前で甘利田はどんな表情をするのか、まったく違う世界に入っていけるのかと想像したという。「脚本家のペンが走っている」と感じ、自分への要求も増えたと受け止めている。

作品の性格について市原は、ど真ん中のコメディ・エンターテインメントでありながら、『おいしい給食』は社会派だと考えている。作品は常に社会的なメッセージを投げかけ続けており、市原自身もその言葉に何度も救われてきた。そのメッセージを見やすいコメディに落とし込み、season4もやり遂げたいと語った。

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これまでの歩み:二人のライバル

映像では、これまでの物語も振り返られる。甘利田は、母の作るご飯がまずかったことから給食を愛するようになった。その思いは尋常ではなく、一日のすべての営みは給食のためだと断言できるほどだった。

そんな甘利田の前には、同じように給食の道を歩む生徒がこれまで二人いた。一人目の神野ゴウは自由奔放な発想の持ち主で、甘利田の固定観念を崩し、完膚なきまでに打ち負かした。もう一人の粒来ケンは、北の地で給食をこよなく愛した生徒だ。その姿は、甘利田に忘れかけていた原点を思い出させた。ストーブで温めたパンにチリコンカンを塗り、棒チーズをほぐして載せる工夫に甘利田が衝撃を受ける場面も挿入されている。

甘利田はやがて二人を同志と認め、二人とも甘利田との再会を誓った。神野は教師を経て教育委員会の職員を目指し、全国の給食を守ると宣言した。粒来は将来料理の仕事に就き、先生においしいご飯を食べてもらうと約束した。函館の中学を去った甘利田が次に向かったのが沖縄である。気候も生活も激変した甘利田にとって、そこは「異世界給食の楽園」だとナレーションは表現する。

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沖縄ロケ初日の手応え

撮影初日の市原は、道路で蛇を見かけ、宿にはカブトムシがいたと話す。東京とはまったく違うと感じ、日焼けしないかと思っていたら初日で真っ黒になったと笑う。「やっぱ沖縄最高ですわ」と話し、ロケーションの力の大きさを改めて感じたという。7年目にして、新たな土地で初めて見せる甘利田の姿を楽しんでほしいと呼びかけた。

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新キャストが語る現場

山本千尋(体育教師・美晴先生役) 沖縄で甘利田が出会う新ヒロインは、校長の姪で、「美晴と呼んでください」と迫るパワフルな体育教師だ。山本は、歴代ヒロインにないパワフルなヒロインを演じてほしいと言われ、絶好のチャンスだと感じたという。これまでと違う自分のヒロイン像を見せたいと思っていたからだ。幼少期からスポーツに携わってきたため、体育教師はどこかで憧れていた職業でもあり、「ご褒美のような役柄」だと話す。

山本は市原との出会いを「財産」と表現する。市原は生徒役、俳優、スタッフに全力で向き合っており、そのまっすぐさに自分も影響を受けた。現場が好きだったこと、芝居が好きだったことを思い出させてくれたという。10代の子どもたちが最初にこうした俳優と共演できることを羨ましく思う一方で、自分も30代という節目に市原と出会えたことが財産になったと語った。

川田広樹(英語教師役) 川田は、南国育ちの英語教師を演じる。作品を見て面白いと感じ、芸人として市原の演技に「悔しいな、面白いな」と思ったと明かす。現場では、市原がストイックに集中してセリフを覚える姿を見た。スタッフの空気感にも触れ、これが『おいしい給食』の空気なのだとわかって嬉しかったという。沖縄出身という役柄なので、その中で自分の役割を考えて演じられたと話す。全員が同じ方向を向いていること、7〜8年前から続くチームだと伝わってくることにも触れ、「素敵な現場」だったと振り返った。

いとうまい子(給食のおばさん役) シリーズに欠かせない給食のおばさん役を、今回もいとうまい子が演じる。劇中にはサーターアンダギーが登場する。いとうはサーターアンダギーが大好きで、沖縄に行くと必ず食べるという。ゴーヤチャンプルーなど好きな沖縄料理はあるものの、沖縄の給食でどんな料理が出るのかは知らなかった。そのため撮影はとても楽しいと話した。

田山涼成(校長役) 沖縄時間を体現したような、おおらかな校長を演じるのは田山涼成だ。田山はDVDで作品を見て、マネージャーからとても人気のある番組だと聞いたという。最初はテンポに戸惑ったが、料理を語る心の声のナレーションは、勢いよく話しているようでいてすっと入ってきたと話す。そこで、田村正和の『古畑任三郎』のように、口調そのものが番組を作っていく作品を連想したと語る(三谷幸喜作品や『相棒』にも触れているが、字幕が乱れており趣旨ははっきりしない)。

新ライバル生徒 神野、粒来に続く「三代目」のライバルは、隣町から引っ越してきた転校生だ。演じる俳優は、元々知っていたドラマなので本当に嬉しかったと話す。粒来と神野の芝居もたくさん見てきたので、そのうえでどう演じるかを色々考えたという。ただ、自分はまだまだ未熟なので、これからも頑張って演じたいと語った。現場については、監督が盛り上げてくれること、甘利田先生がクラスを支えてくれること、仲間がいることを挙げる。「僕だけじゃこの現場は乗り越えられない」からこそ絆が深まり、新鮮な思いをしているという。

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第1話:ソーミンチャンプルーと転校生

本編映像では、沖縄の牧志間中学に赴任した甘利田が、猛烈な暑さの中で毎朝の自転車通勤に辟易している。それでも、この地ならではの給食を毎日味わえる幸せを思えば何でもない。この日の献立はソーミンチャンプルー、白飯、汁物、パッションフルーツゼリー、そして瓶牛乳だ。赴任当初からご当地給食を期待してはいたものの、ここまで異文化の給食が続くとは思っていなかった。それでも甘利田は、知らないメニューでもすべて受け入れると誓い、給食生活を満喫している。

心の声では、「決してこれはそうめんではない、ソーミンだ」「炒め物ではない、チャンプルーだ」とこだわりを見せる。牛乳を「日本全国どこへ行ってもいてくれる給食の守護神」と呼ぶ場面もある。通勤用の自転車は「2代目相棒」として、フルネームまで付けている。

そんなある日、チューリップハットをかぶった少年が1組に転校してくる。帽子を取ると「気持ちがそよそよする」と話すこの少年を、ナレーションは「あどけない笑顔の怪物」と呼ぶ。甘利田との戦いが始まろうとしている。

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「OK」で拍手が起きる現場

新しいロケ地と新しいキャストで、現場には新しい習慣が生まれた。監督がOKを出すと、自然に拍手が起きるのだ。この習慣はクランクインから撮影終了まで続いたという。

山本千尋は、初めての現場や初めての芝居という子どもたちも多かったはずだと話す。そのうえで、こんな現場が最初で羨ましいと感じたという。OKと言われたら子どもなら拍手したくなる、という忘れていた感情を思い出させてくれる、愛おしい瞬間だったと振り返る。新ライバル役の俳優は、毎回そういうものなのかと思っていたと話した。そのうえで、みんなが作品を好きでいてくれるのだろうと思い、嬉しかったと語った。

撮影を仕切る側の証言もある。今回は久しぶりに中学1年生のゼロベースの子たちが集まった。高校1年生と中学1年生ではだいぶ違い、「静かにしなさい」「集中しなさい」から始まったという。ただ妙な団結力があり、これまでで一番仲が良かったかもしれないと話す。ワンカット撮り終えてOKと言うとみんなが拍手する風習が勝手にでき、いい芝居をしたらみんなで認め合う雰囲気があったという。

市原は、生徒役の子たちが楽しんでくれればいいと思いつつ、メリハリを重視している。ただ楽しむだけでは時間がもったいない。思春期の大切な時間をもらう以上、そこで多くを学んでほしいと考えている。『おいしい給食』に参加した経験によって、作品がなくなった後の日常が少し違って見えたり、感性が豊かになったりしてくれたら嬉しいという。そのうえで、自分には目の前で本気を見せることしかできないのだろうと語った。

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「エブリデイ・パラダイス」の掛け声

現場ではもう一つ、掛け声の習慣が生まれた。ある出演者は、三線を習った仲本先生が非常に豪快な人だったと話す。別れ際に挨拶をすると、突然「エブリデイ」と言われる。言われた人は必ず「パラダイス」と返さなければならず、しかもその掛け声はいつ来るかわからない。その掛け声をこの出演者も市原も気に入った。クラスが疲れてきたときに「エブリデイ」と呼びかけ、全員で「パラダイス」と返して士気を上げる。素敵だと思い、現場でも取り入れたという。

ナレーションはこうした光景を、撮影という戦場を共に戦う同志の確認作業のようだと表現する。ワンカットずつ積み上げる喜びを皆で噛みしめる、幸福に満ちた現象だったという。

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市原隼人からのメッセージ

映像の最後で市原は、甘利田幸男役としてメッセージを寄せた。沖縄を舞台にしたseason4がいよいよ始まる。南国の地でさらにパワーアップした甘利田と、新たなライバル生徒との「うまそげ対決」に期待してほしいと語って、メイキングは締めくくられる。