Olive「資産運用サービス」は誰のためのものか:年会費無料とクレカ積立+2%の条件、500万円円預金の損得を検証する

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概要

三井住友銀行のOliveに、最上位ランク「Olive Infinite」の開始と同時に新サービス「資産運用サービス」が加わった。三井住友銀行の円普通預金残高とSBI証券の残高を合算した「Olive残高」に応じて、SBI証券でのクレカ積立の還元率が上がったり、Oliveカードの年会費が無料になったりする仕組みである。

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この動画の話者は最初に結論を述べる。この新サービスで実際に恩恵を受けられるのは、Olive残高が3,000万円以上でOliveプラチナプリファードを持っている人、またはOlive残高が5,000万円以上でOlive Infiniteを持っている人、つまり話者の言う「準富裕層以上」に限られる。サービスに登録すると手数料の高い金融商品の営業連絡が来る可能性はあるが、コンサルティングの利用は任意である。そのため、これまで通り自分で考えてSBI証券で投資を続けるなら特にデメリットはない、というのが話者の立場だ。

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前提:Oliveフレキシブルペイとは何か

話者はまず、新サービスを理解する前提としてOliveカードの基本を整理する。Oliveは、クレジットカード機能を持つ三井住友カード(NL)と、三井住友銀行の銀行機能を一つにしたようなカードである。使える機能は5つある。三井住友カードのクレジット払い、三井住友銀行のデビット払い、キャッシュカード、Vポイント残高で支払うポイント払い、そして三井住友カードが発行する別のカードで支払う追加カード払いだ。このように支払い方法を切り替えられることから、正式名称は「Oliveフレキシブルペイ」になっている。還元率や付帯特典などの基本スペックは、三井住友カード(NL)とほぼ同じだと話者は説明する。

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Oliveカードの3つのメリット

話者はOliveカードの大きなメリットを3つ挙げる。

1つ目は、年間利用額に応じて買い物と投資の両方の還元率が上がることだ。一番人気のOliveゴールドを例にとると、年間100万円以上の利用で翌年度以降の年会費が永年無料になり、1万ポイントのボーナスを受け取れる。通常還元と合わせて合計1.5%還元となり、クレカ積立の還元率も1%に上がる。

2つ目は、還元率を上げられる対象サービスが多く、しかもクレジット機能だけの三井住友カード(NL)よりOliveのほうが優遇されていることだ。対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済またはモバイルオーダーで支払った場合、ナンバーレスカードは常時7%還元だが、Oliveは常時8%還元になる。セブン-イレブンでは常時10%が常時11%になる。条件を満たせば最大20%還元まで上がるが、その条件にもOliveを前提としたものが多いという。例えばOliveの円普通預金残高に応じて、還元率がさらに3%分上乗せされる。USJなどでのスマホタッチ決済でも、ナンバーレスカードの7%に対してOliveは8%還元である。

3つ目は、Olive口座(三井住友銀行の口座)そのものが、資金移動の便利さとポイント還元の面で優れていることだ。金利は年0.3%と低いが、他行宛振込手数料が無条件で月3回まで無料、手数料無料で送金できることら送金にも対応し、定額自動入金・定額自動振込サービスも完全無料で使える。Olive Infiniteの場合は、コンビニATM手数料と他行宛振込手数料が月10回まで無料になる。

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「選べる特典」は給与・年金受取の200ポイントが基本

Olive口座には、毎月4つの特典から選べる「選べる特典」がある。内容は、給与・年金受取で200ポイント、コンビニATM手数料が月1回まで無料、対象のコンビニ・飲食店での還元率+1%、口座残高1万円以上で100ポイント、の4つだ。一般カードとゴールドカードは1つ、プラチナプリファードは2つ、Infiniteは3つ選べる。

話者が強調するのは、「給与・年金受取」という名前でも、実際には給与や年金でなくても、2か月連続で3万円以上の入金があれば対象になる点だ。ハードルが非常に低いため、基本的には給与・年金受取の200ポイントを選ぶのが最もお得だという。さらに、先ほどの無料の定額自動入金・振込サービスを組み合わせれば、他行口座から3万円を自動で引き落として三井住友銀行に入金し、その後三井住友銀行から3万円を自動で振り込む、という流れを自動化できると紹介している。

こうした点から話者は、年間100万円以上カードを使う人、還元率が上がる対象サービスをよく使う人、SBI証券で投資をする人、引き落とし口座が三井住友銀行に限られても問題ない人には、Oliveカードが非常におすすめだとまとめる。

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資産運用サービスの仕組みと申込条件

本題のOlive資産運用サービスは、三井住友銀行とSBIグループが共同で設立した「Oliveコンサルティング」が提供するもので、利用料は無料である。申し込むには、OliveアカウントとSBI証券口座を持ったうえで、資産運用サービスに別途申し込む必要がある。特典は、三井住友銀行の円普通預金残高とSBI証券の残高を合計した「Olive残高」に応じて決まる。

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メリット1:プラチナプリファードとInfiniteの年会費が無料に

1つ目のメリットは、Oliveプラチナプリファード(通常年3万3,000円)とOlive Infinite(通常年9万9,000円)の年会費が無料になることだ。

条件は二段構えになっている。まず、三井住友銀行の円普通預金残高が500万円以上、かつSBI証券の残高が500万円以上であること。そのうえで両者を合計したOlive残高が3,000万円以上ならプラチナプリファードが、5,000万円以上ならInfiniteが無料になる。話者は、三井住友銀行の普通預金金利は低いので、現実的には普通預金に500万円を置き、SBI証券の残高を2,500万円以上にしてプラチナプリファードを無料にする、またはSBI証券を4,500万円以上にしてInfiniteを無料にする、という形になるだろうと見ている。

注意点もいくつか挙げている。残高の判定基準日は毎月8日で、申込月かその翌月の8日に残高条件を満たしておく必要がある。また、初年度の年会費が無料になった場合、新規入会特典がもらえなくなるようだと話者は述べる。新規入会特典の条件を達成できるなら、特典を受け取ってから資産運用サービスに登録するよう勧めている。2年目以降も継続して年会費無料を受けるには、残高条件に加えてOliveカードの年間100万円以上の利用も必要になる。

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メリット2:SBI証券のクレカ積立還元率が最大+2%

2つ目のメリットは、SBI証券のクレカ積立の還元率が上乗せされることだ。条件の構造は年会費と同じで、円普通預金とSBI証券の残高がそれぞれ500万円以上あることが前提となる。そのうえでOlive残高が3,000万円以上5,000万円未満なら+1%、5,000万円以上なら+2%が上乗せされる。

カード別の最大還元率は、Olive Infiniteが最大4%に+2%で最大6%、プラチナプリファードが最大3%に+2%で最大5%、Oliveゴールドが最大1%に+2%で最大3%になる。クレカ積立の上限である月10万円を積み立てた場合、+2%分だけで年間2万4,000ポイント分のお得になると話者は計算する。

このほかにも、専門アドバイザーとの面談を設定できる、IPOチャレンジポイントが貯まりやすく新規上場株の当選確率が上がる、SBI証券の専用コールデスクを使える、といったメリットもあるという。

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デメリット1:手数料の高い商品の営業が来る可能性

一方でデメリットは2つあると話者は言う。1つ目は、手数料の高い金融商品の営業連絡が届く可能性だ。話者によれば、Oliveコンサルティングは記者会見で「5年で税引前利益100億円」という目標を掲げており、その収益源はユーザーへの金融商品の提案である。そのため、手数料の高い商品への勧誘が届く可能性は構造上否定できない、というのが話者の見方だ。

ただしコンサルの利用自体は完全に任意で、これまで通り自分のペースでSBI証券で投資できる。インデックス投資を続けている人なら、営業が来ても断ればいいだけだと話者は考えている。

デメリット2:500万円の円預金を置くことによる金利差

2つ目のデメリットが、タイトルにもある「500万円の円預金」の落とし穴である。どちらのメリットも、三井住友銀行の円普通預金残高500万円以上が前提条件になっている。Olive口座の普通預金金利は年0.3%だが、話者が例に挙げる高金利の銀行では500万円以上の預金で年0.8%の金利がつく。500万円を1年間預けた場合の税引後の利息差は、年間約1万9,922円になると話者は試算する。

なお、円普通預金残高に応じて対象のコンビニ・飲食店での還元率も上がり、500万円以上あれば+1%分の還元アップを受けられる。コンビニや飲食店をよく使う人には、この点もプラスに働くと話者は補足する。

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金利差の元は取れるのか:残高別の検証

話者はこの金利差を、Olive残高の水準ごとに取り戻せるかどうか検証している。

Olive残高5,000万円以上(+2%)の場合。 月10万円の積立で年間2万4,000ポイント。金利差約1万9,922円を差し引いても約4,000円のプラスで、元は取れる。さらにOlive Infiniteの年会費9万9,000円が無料になることを加えれば、大幅に元が取れるという。

Olive残高3,000万円以上5,000万円未満(+1%)の場合。 年間1万2,000ポイントで、金利差を引くと約7,922円のマイナスになる。この差額を対象のコンビニ・飲食店での+1%還元で埋めるには、年間約79万2,000円、月約6万6,000円以上を対象店舗で使う必要があり、話者は「現実的にはかなり厳しい水準」と評価する。ただし、プラチナプリファードを持っている場合は年会費3万3,000円が無料になるので、それを加味すれば十分に元が取れるとしている。

Olive残高3,000万円未満の場合。 資産運用サービスのメリットは対象外になる。ただし別の特典として、500万円の円普通預金があればクレカ積立に+0.5%分の恩恵があり、月10万円の積立なら年間6,000ポイント分になる。しかし金利差を差し引くと約1万3,922円のマイナスで、これを対象店舗での還元アップで補うには月約11万6,000円以上を使う必要がある。話者はこれを「ほぼ不可能な水準」とし、この場合は迷わず高金利の銀行に預けることを勧めている。

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結論:申し込むべきは2パターンだけ

以上を踏まえ、話者が積極的に申し込みを勧めるのは2パターンである。1つは、Olive残高5,000万円以上でOlive Infiniteを持っている、またはこれから持とうとしている人。もう1つは、Olive残高3,000万円以上でOliveプラチナプリファードを持っている人だ。この2パターンでは年会費無料の恩恵が非常に大きく、クレカ積立の還元率アップと合わせて年間で大きなリターンが得られるという。

反対に、Olive残高が3,000万円に届かない場合は、資産運用サービスのメリットをほとんど受けられない。三井住友銀行に500万円の円預金を入れるくらいなら、高金利の銀行に預けておくほうがシンプルにお得だと話者は述べる。そして条件に合う人も合わない人も、申し込み後には手数料の高い商品の営業が来る可能性がある。それでも、インデックス投資を軸にしたこれまでの資産形成のスタイルを変える必要はまったくなく、営業が来ても毅然と断ればよい、というのが話者の締めくくりである。