【ダウンタイム症例解説①】國分佳奈(かなぶん)シリコン豊胸手術【景井ひな】
高須幹弥(高須クリニック)概要
Netflixドラマ『ダウンタイム』で美容医療パートの監修を務めた高須幹弥医師が、作中に登場するモデル・インフルエンサー「かなぶん」こと國分佳奈(演:景井ひな)の症例と背景心理について、美容外科医の視点から解説しました。
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症例の概要とドラマ内での展開
- フルカスタム整形と豊胸:かなぶんは顔全体の整形に加え、脇下切開による巨大なシリコンバッグプロテーゼ豊胸を受け、「天然美少女」として人気を獲得していた。
- 乳がん(腫瘍)とプロテーゼ:若年性乳がんの腫瘍がある状態にもかかわらず、東山美容クリニックでプロテーゼ手術を受けた。通常、悪性腫瘍がある場合は美容目的の豊胸は適応外であり、治療を最優先すべきケースである。
- 緊急手術とプロテーゼ除去:症状悪化により救急搬送され、担当の沼田医師がプロテーゼを除去。かなぶんは元の身体に戻ることに絶望し、沼田医師を恨む遺書を残して命を絶つ(リベンジ自殺)。
豊胸手術と患者の心理的背景
- 高い自殺率の背景:海外の統計データでも、豊胸手術を受けた人は一般人と比較して自殺率が約3倍高いとされる。
- 自己肯定感の低さと自傷行為としての整形:美容整形を過度に繰り返す患者には、強い劣等感や身体醜形症、希死念慮を抱えているケースが少なくない。整形やタトゥー、ピアスが自傷行為の一環となっている場合がある。
- 元の姿への恐怖:幼少期の劣等感から「整形後の自分」にしか価値を見出せず、元の容姿に戻ることを死以上の苦痛と感じてしまう心理状態が描かれている。
美容クリニックのリアルと業界の裏側
- 東山美容クリニックの描写:作中では警察OBの天下りによるもみ消し工作や、ネットの悪評隠蔽、サクラ投稿などが描かれている。
- 業界の実態との比較:高須医師によると、現実には情報弱者を囲い込んで強引に高額ローンを組ませたり、死亡事故を繰り返しながら拡大を続ける大手クリニックも存在するため、作中のクリニックは実態と照らし合わせても極端に誇張されたものとは言えないと指摘している。
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